文|log 炭(幸佐) 「佐助…愛しておる」 ねじ込まれる愛の言葉。 「もちろん、俺も好きだよ」 ああ、言葉にしなきゃ伝わらないなんて、なんてもどかしい。 恋は炎のように、激しく燃えている。 確かめて、また薪をくべないと。 炎なんてすぐ消えてしまう。 でも、まだ燃え上がる前のあの頃には戻れないのだ。 戻れないのならば、せめて。 この炎が消えないように、俺達は愛の言葉を囁くのだ。 この気持ちが全部、炭になるまで、ね。 ××× 何でかは知らないけど、幸佐は暗いイメージがあります。 恋は実った後のほうが大変だねというお話。いつかはさめていく想いだと思うんですよね、恋って。そんな不安を表してみたかったのです。 |