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変、(親就)

 変な男がいた。
 名を長曽我部元親という。

 出逢い頭は怒っていた。
 それから悲しんでいた。
 それからよく話しかけてくるようになった。
 笑っていた。楽しそうに。

 我といても楽しくなどないだろうに、いつもふらりとやってきて、いろいろなものを土産として持ってきて、それから笑みを残して去っていく。
 変な男だ。
 でも一番不思議なのは。
 あ奴が嫌いだったはずなのに、いつも追いかえさずに付き合っている我自身だ。
 本当に、理解できぬ。





×××
 一番解せぬのは変わっていく己自身。

 



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