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存在(光→信)

「信長公、自分って何だと思いますか」

「下らぬ」

「私はね、自分なんてものは存在しないと思うのですよ。人は変わるものです。」

「ふん」

「でも、誰かの瞳に映る私は本物です。私が斬った男の絶望した瞳が私を映すとき、疑っても、逃れようもなく、私がそこにあるということを感じるのですよ!」

 だから、信長公。

「きっと、貴方がその瞳で私を映すとき、初めて私は存在できるのです。」

 私の方を見て下さい。




×××
谷川俊太郎の言葉より。
人は他者の眼差しによって自分を見つける。
 



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