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サンタについてA(政+小十/現代)

 忘れもしねえ、あの日のことは。
 あれは小四の冬、俺がまだサンタクロースを信じてたころのことだ。





 あの日も俺は、今夜訪れるはずのサンタクロースを待ち侘びていた。
 去年までなら俺も待っていてもすぐに寝ちまってたんだが、今年は違った。
 俺はサンタを一目見てやろうと思って、布団に顔を半分埋めて待っていた。
 11時を過ぎたとき、足音がした。ソリについてる鈴の音じゃなくて足音だった。
 俺は息を殺して待った。
 足音は枕元で止まった。
 俺は布団を跳ね飛ばした。
 時が、止まった。
「うっ…うわああああああ!」
 俺は恐怖で思わず叫んだ。
 そこに立ってたのはサンタクロースらしい赤い服を着て、白い髭を生やした、やたらと目付きの悪い893だったのだ。
「まっ政宗様!?」
「来るなああああ!」
 その後俺は、わあわあと泣き続けた。
 結局それは小十郎だったのだが。
 これは幼い俺と小十郎の、繊細なheartを盛大に傷つける衝撃の事件だった。
 だからChristmasなんて楽しみじゃねえんだ。あれはトラウマだ。





×××
 前サイトでクリスマスに載せようとしたネタA
 コレは想像したら本当に怖かった(笑) 
 でも一番可哀相なのは小十郎。ただ政宗を喜ばせようとしただけなのに、強面のせいでこんな事になったら、ね…。なんか、ごめんよ小十郎。
 



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