文|log 綾→仙、でいろいろと下品な話。 仙蔵が風呂から戻ってくると、部屋の中央で何故か喜八郎が正座していた。 「立花先輩、お待ちしてました」 いつの間にか布団が一枚敷かれている。そこには枕が二つ。掛け布団の上に正座する喜八郎は白い夜着姿で。 その意味を計りかねて…というより分かりたくなくて、仙蔵は入り口に立ったまま話しかけた。 「…喜八郎。どうしたんだ」 すっと立ち上がった喜八郎は、すいっと距離をつめ、仙蔵の右腕を掴み、引き寄せた。 「うわっ!」 その姿にしては意外なほど強い力で引っ張られ、仙蔵は短く悲鳴を上げた。引き倒された先は敷布団の上。上からのしかかってくる喜八郎をきっと睨み付け、胸を押し返す。意図が読めない瞳に、いやな予感が胸中で激しく渦巻いた。 「な、何をする!」 喜八郎は全く表情を変えぬまま、とんでもない爆弾を投下した。 「立花先輩、貴方を掘らせてください」 「はぁっ!?」 いっそ清々しいまでに直接的な台詞である。そもそも彼らは恋仲ではない。彼らが獣であったなら、或いは体の関係から入るというのもありかもしれないが。思わず呆気に取られる仙蔵の腰紐に、白い手が伸びる。 「大丈夫、痛くしませんから」 「なにしとるんじゃあああバカタレ!!」 ××× 分かるかもしれませんが、綾部の台詞を言わせたかっただけ。綾部は総じて左側だと思います。 仙蔵の危機にはタイミングよくもんじが現れます。 |