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次富でポッキーゲーム

※ポッキー&プリッツの日に。
※現代パロ




 つまらない。
 作兵衛勉強してる時だと喋りかけても反応返してくれないし。
 作兵衛の後ろに座って自分の鞄をごそごそ漁ってたら、朝コンビニで買ったポッキーの箱が入ってた。そういえば、今日ってポッキー&プリッツの日なんだっけな。
 そうだ。
 ちょっとした思いつきに、悪戯心が沸いて来る。
 くるん、と方向転換して作兵衛の背中にしな垂れかかる。

「うわっ何だよ!」
「さーくべぇ」
「今忙しいんだよちょっと待ってろ」
「あのさー」
「だから後にしろって」
「ポッキーゲームしよ」
「はいはい分かったから!」
「よーし」
「…って、え?」

 割と騙し討ちに近いけど、了解もらったし、いいよな。
 驚いて振り向いた作兵衛の口に、ポッキーを突っ込む。

「はいスタートな」

 もう片側をぱくり。カリカリと食べ進めていく。
 作兵衛は、うまく状況が理解できなかったみたいだ。ぽかんとした表情、一瞬のちに混乱した表情。ぐるぐる何が考えてるみたいだけど、何だろ。俺は勝手に距離をつめていく。
 そうこうしてるうちに、もう唇の距離は1センチもない。

 ちゅっ

 成功。唇同士が重なる。
 はっと我にかえった様子の作兵衛が真っ赤になって慌ててる。

「成功だな」

 にっと笑いかけてやると、怒った作兵衛に叩かれた。



「馬鹿!邪魔すんなって言ったろが!」

 



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