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子夜歌(丕趙)

「いやに積極的だな」

 鎖骨のあたりに口づけを落とす趙雲に、曹丕は至極楽しそうな声色で呟く。
 寝乱れた黒髪は肩に流れるまま、悪戯めいた視線で見上げてくるその動作は緩慢だ。
 素肌の上で細い髪が踊った。
 白粉など付けていないはずの肌が、白くぼんやりと浮かび上がる。

「久しぶりにこうしてゆっくり会えたんだから」
 
 さらりと垂れた一房を、首を振って後ろへ流す。
 ぐん、と体重をかけられたことで、二人の体は褥へ沈む。
 そっと首筋に指を這わせながら、なあ、と趙雲は問いかける。

「私のこと、どう思う?」

 趙雲はくすくすと微笑みかける。
 誘うように開く紅い唇に、曹丕は啄むように口付けた。

「…綺麗だ」 


 
 

×××
 誘い受けな趙雲。
 裏要素なしで艶っぽい感じを出してみたかった。
 元ネタの歌を要約するとこんな感じなんです。

 昨日のままに寝乱れた黒髪を梳きもせず結いもせず、あなたの膝にしなだれて、
「ね、可愛いでしょ。あたしのどこもかしこも」
 

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