心に約束しよう



「会いたかったわ!もう寂しくて寂しくて…無理矢理にでもティアラを連れていけばよかった!」

クリスマス休暇が終わって、リリーに会った第一声はこれだった。くっつきそうなくらい抱き締めてくれて、そのおかげで ジェームズにとても羨ましがられたけど。

「風邪とかひかなかった?プレゼントは届いた?あ、綺麗なピンをありがとう!」
「大丈夫だよ。リリーもネックレスありがとう」

リリーはクリスマスプレゼントに青い石がついたネックレスをくれた。キラキラ光るネックレスはとても綺麗で、あれから毎日着けている。

「ジェームズもリーマスもピーターも、シリウスもプレゼントをありがとう」

クリスマスの日談話室に降りるとクリスマスツリーの下には沢山プレゼントが置かれていた。朝から一つ一つ開けるのがとても嬉しくて、幸せな気持ちになって。ジェームズはクィディッチの全てというタイトルの本、リーマスは大量のチョコレート、ピーターからは可愛い姿をしたネズミのぬいぐるみ。

シリウスからはネックレスだった。リリーからもネックレスを貰ったけど、シリウスのは小さな星型になっている白い石がついたもの。本当に本当に綺麗で嬉しかった。

「こんなに幸せなクリスマス、初めてだったよ」

その言葉に皆、驚いていた。あれ…何か変なこと言ったかな、

「ティアラ、これからあと6年も一緒にいるの。もっともっと幸せにするわ!」

リリーのその一言に、胸がとても熱くなって鼻の奥がつん、とした。皆、笑顔だ。こんなにも幸せな日常がもっと続くけばいい。今はそんなことをただ祈っていた。