気が付いた時にはもう惹かれてた、目は君ばっかりおいかけてる。
お願い、気付いて…
目立つきみは探さなくてもすぐ見つけられから。
「シリウス、新しい悪戯の案決まったよ!」
「おー、いくいく」
そう笑うきみはとても素敵で目がはなせられなくて、
「また新しい彼女できたの?」
「ああ…そんなとこ。でももう飽きたからな」
さらっ、とひどい事を言う君はそれでもかっこよくて、私を狂わせる。きみと私の関係は、なんにもなくて、見つめるのが精一杯で、
「どうしてこんなに遠いの」
なんて呟いた言葉も絶対にあなたに届くはずもなくて。触れる事が許されるなら、言葉を交わせるのなら、これ以上の幸せなんてない。
私とあなたが一番近くなるときは、長い廊下をすれ違うときで、わたしはそれだけで幸せなの。それだけで良かったのに。
(すれ違って、思わず振り返る)(この恋心はどこへ行くの)