05



「おっはよー!まいだーりんシリウ…ス?」


ホグワーツの元気印、ヒナちゃんの登場だよーなんて思ってたら…シリウスがいない!
いっつもあの万年発情期ジェームズといるはずなのに!


「あ!あはよう、ヒナ!」
「おはよう、ジェームズ!っじゃなくって、シリウスは!私の彼氏シリウス!」
「ははは…朝から暴走してるね!」
「誉め言葉ありがと?」
「ばか…誰が彼氏だよ…」


男子寮から現れたのはいつもより気だるそうに(でもかっこいい)いつもより目が潤んでて(やばい)いつもより頬が紅潮しているシリウスだった。


「あ、シリウス!おはよ」
「うん…はよ」


あれ?いつもより…素直じゃない?


「だめじゃないか、シリウス!君かなりの高熱なんだから。今日はおやすみでしょー」


おねつ?


「大丈夫だよ、こんくらい。ヒナを見張ってないとまた変な事言いふらすだろ」


聞き捨てならないけど、シリウス…おねつなの?


「だめだよ、マダムのとこ行きたくないっていうからしょうがなく寮にいるのに」
「シリウス、おねつなのね!なんて最高のシチュエーション!もうなんか熱出してくれてありがとっ!さ!寮に戻って看病したげるよ!」
「ばっ、いいよ!お前に看病なんかされたら命いくつあってもたんねーよ!」
「おお!それはいい考えだね!ヒナなら任せられるよ。しっかりシリウスの事見てあげてね」
「りょーかい!」
「まて、俺の意見は!」
「さあさあ!はやくー」


リリーをジェームズに任せて(かなり不服だけど)寮に上がっていった。



「うわ、男子寮、初めて入ったけど…きったないね」
「そりゃ…男子の集まりだからな…」
「でもシリウスの匂いがするね」
「な…なんなんだよ、お前」
「え?シリウス愛好家としての意見?」


まあ匂いを堪能したかったけども、シリウスが本格的に辛そうだったから寝かせる事にした。これでも家では看病くらいした事ありますから!


「汗いっぱいかいてるね…よし体ふこっか!」
「は…?やだ!絶対やだ!」
「もう、病人がなに反抗してんの!ばんざーいして?」


上半身を見事に裸にされたシリウスは熱のせいだけじゃなく顔を真っ赤にしていた。


「ちゃっちゃとふいちゃうから!」


手早くシリウスの体を吹いてパジャマに着替えさせた。


(うはー!シリウスの体やばいね!筋肉美?うん、これ芸術だ)


なんて思ってズボンも脱がそうとしたけどさすがにおこられた。くっそう…、でもちょっと汗のきもち悪さもひいて楽になったみたいだからいっか!


「シリウス?なんかしてほしい事とかある?添い寝とか添い寝とか添い寝とか」
「…声にでてますけど」