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私のホグワーツ生活がはじまってから、はや1ヶ月。学校にも皆にもなれてきてそりゃ有意義な毎日です。ただ一点を除いては…。


今日も私はリリーと朝御飯中!どうだ、ジェームズ!羨ましいだろ!なんて思ってたら、本当にジェームズが来ちゃってビックリした。寝癖をぴょんぴょんさせながらリリーに愛を語ってる(しつこい)ジェームズがいるということは…


「げ、ヒナいるのかよ」
「愛しのシリウスー!おはよ!今日もかっこいいねっ襲っていいっ?いただきま「ば、引っ付くな変態」


まあ、こんなやりとりは日常茶飯事なわけで。私がシリウスを好きな事は1ヶ月と変わんないわけで。そんなこんなで朝ごはんを食べ終わった私たちは授業の準備をして教室にむかっていた。


「おや?今日もきれいだね、ヒナ」


いきなり声をかけてきたのは銀髪の貴公子ルシウス・マルフォイ。


「あ、ルシウスさんっ!やだな、きれいなんて!本気にしちゃいますよ?」
「いたって僕は毎日本気だけどもね?」


何て言いながら私の手の甲にキスを落とした。…こんなことされて嬉しくない女子いないよね。周りの女の子なんて発狂しちゃってるよ。うん悪い気分ではないな。


「ヒナ、僕のものになる気になったかい?」
「あはは、嬉しいんですけどシリウスが許してくんないんで、すいません」


そういいながらシリウスの方を見るとすっごい嫌そうな顔をしてた。


「また貴様か、ブラック。そろそろヒナの事を諦めろ」
「は!?何いってんだお前。ていうか行くぞヒナ」


そう言いながらシリウスは私の手を引っ張って歩き出した。


「ではまた明日、ルシウスさん!」


朝から貴公子はやっぱり目の保養になるわね。そしてそのまま教室についてもシリウスは手を離さないままだった。


「あの、シリウスさん?非常に嬉しいんですがそろそろ離してくんないと手汗が…」
「あはは、シリウスは離したくないだよねーだってヒナのことす「だまんねえとぶっ殺すぞ、ジェームズ」


その状況にちょっとついていけなかったけど、とりあえずおとなしくしとくことにした。でもまじて手汗がやばい3秒前、


「だいたいお前もさ、あいつに関わんなよ」


やっと口を開いたシリウス。あいつってルシウスさん?


「いやーだってあんなきれいな鑑賞物だよ?見なきゃ損でしょ」
「だからってキスさせていいわけじゃないだろ、アホ!」
「うーん、いや3倍くらいお得だと思うのですが…」


「お前が好きなのは俺だろ!」



なんて言っちゃって。私の手の甲を必死にローブでふいてた。シリウスの大声にシーンと静まりかえった教室。


「やっと言えたね相棒!これで分かっただろ?ヒナ!シリウスは君がす「あ、分かった!シリウスはルシウスさんが好きなのね!」


一同呆然。へ、なんか私変な事言った?


「大丈夫だよ、私の本命シリウスだし!いや…それじゃだめなのか。けど諦めないから!なんなら相談とかも乗るし」


同性愛も文化だよね!なんて言ったらすっごいシリウスに睨まれたけど。ジェームズとリリーはもはや苦笑いしてる。なんだかんだ言いながら毎日ほんと楽しいんです!




(あれ?シリウス泣いてない?)(泣いてねぇよっくそバカっ)