03
『グリフィンドール!』
組分け帽子の声にグリフィンドール寮の歓声があがった。
「それではミスカタヤマ、席につきたまえ」
私が席につくと校長先生の一声で目の前に豪華な料理がでてきた。本で見たのと一緒!やばいよね、これやばいよね!
「あ、あの」
どーすんの!こんなに食べれないよ!
「あの、ねえ?」
うわ、興奮おさまんない!
「あの!ちょっと?」
その大声ではっと我にかえった。そこには本でみて想像してた通り綺麗すぎるリリー・エヴァンスがいた。
「…!マイスイートエンジェル!」
あまりにも感動して抱きついてしまった。
「ちょ、あの!」
顔を真っ赤にして言うリリーはそりゃもう可愛かったさ。
「あ、ごめんごめん!何か用だった?」
私はすこし冷静さを戻しながらリリーに聞いた。
「え、ああ。そうだった!私、監督生をしてるリリー・エヴァンスよ。わからない事あったら聞いてね?」
なんて可愛く言うもんだからまた抱きついてしまった。そんなこんなで仲良くなったリリーとわたしは他愛ない事を話していた。…それでも気になるのは彼のこと。
「おーい!リリー!」
「ポッタ「ジェームズ!眼鏡っ子ジェームズ!」
私はリリーの言葉を遮ってジェームズに言った。
「君は…さっきの爆笑編入生!いや、笑わしてもらったよ!」
ジェームズがいる、ということは…
「馬鹿ジェームズ、さき行くなよ!」
きた!愛しのシリウス!またもやあまりの興奮に駆け寄って抱きついた。
「会いたかったよう!もう離さないからね!」
「おい、なんなんだよこいつ!ちょ、あんま抱きつくな!胸当たってんぞ!」
こんな掛け合いが15分くらい続いた。
「というか!私たち、もう友達、いや親友だよね!」
「はあ?なんなんだよ!この編入生!」
「もうだいすき!」
「意味わかんねーよ!」
大爆笑してるジェームズ、びっくりしてるリリー、周りには呆気にとられた全校生徒、けど私にはシリウスしか見えてないのよ!
(放せ!ばか)(照れ屋さんなんだ!恥ずかしがるな少年!)