03



わくわく、

どきどき、

わくどき!


つ、ついにきました!

運命の日!もう昨日なんて寝れなくてやっばいくらいクマできちゃってるけど…関係ないっす!

窓から外を見ればホグワーツの制服一色!ああ、なんて素晴らしい光景なの!私も早く着替えよう!そんなこんなしてる内にダンブルドア先生が呼びにきた。なんでも編入生だから新入生の後に紹介されるんだって。



ああ、どうしよう!異常な手汗なんですけど!新入生の組分けも終わって…

「今年は編入生がおるのじゃ。入ってくれ」


その言葉で私は大広間の扉を開いた。


バタン!


その音に全校生徒が振り向いた。…恥ずかしいな。こういうときってなんか嫌なことが起きるんだよね、とそう思っていた時だった。


べちゃ!


見事に私は床と熱烈なちゅう。はは、私のファーストキス、ってそんな場合じゃない!顔を上げた時には、皆の呆然とした顔。


「ゴホン…たちたまえ」


その一言で私は火照る顔を必死に冷ましながら前へ行った。ざわつく声が止む前に先生が私の頭の上に組分け帽が被せられた。ああ、あたしのホグワーツ生活が終わったわ…、なんてまだ恥ずかしさから抜けきれていない私は組分けのことなどまったく考えてなかった。


『ほう、これは珍しい…日本人じゃな?』


もう絶対シリウスひいてるよ!ほんと最悪…魔法で時間戻せないかな、


『お主はどこの寮が望みなのじゃ?』


でも逆にいえば覚えてくれたかしら、それってラッキーよね?


『って、聞いておるのか!』


ぷち、


「あー、もううるさいわね!今考え事してんだからちょっとは黙りなさいよ!」


はい、二回目の静けさ登場。


「あ、なんかすいません。帽子さん、続けてください」
『わしにこんな事を言ったのはそなたが初めてじゃ!まあ、続けるとするかの』
「っ、お願いします…」


ああ…穴があったら入りたいってこういうのね。


『…特殊な力を備えておるな、これはスリザリンに入ると輝かしい未来が開けるだろう』


…。

はあ!?
ふざけんじゃないわよっ

すりざりん?

なにそれ美味しいの?てかグリフィンドールじゃなきゃ意味ないのよ!あ、でも銀髪の貴公子ルシウスがいるけど。っていやいや!わたしの寮は、あそこしかないでしょ!