01
目を開けるとそこは、ホグワーツでした。
え、ホグワーツ!?
なんて驚いてたのは小一時間で卒業した。今、頭をぐるぐると回っているのはとりあえず、なんでこうなったか整理しなきゃっ!順応性にだけは優れた子って昔から言われてきましたから。そして、時をさかのぼること今日の夕方…
「ハリーポッター最終巻読んだ?」
「もちろん!なんか終わってほしくなかったけど…読んじゃった」
「ほんとおもしろかったよね」
なんていう私は友達と他愛ない会話をしていたはず。そして家に帰ってもう一回読もうと思ってた。うん…そこまでは不思議な点なし!
それで、そこから帰って部屋で本を見てた。うん、そうだ。本を読んでてお腹すいたからなんか食べようと思って部屋でたらすっごい眩しくて目あけると…
ホグワーツだったんだ。
うん、これはいわゆるトリップってやつ?だとしたら…すっごくラッキーじゃない!え、もしやシリウスとかシリウスとかシリウスに会える?
お願いだから、どうか親世代でありますように!そんな事を思っていたら2度目のまばゆい閃光…
その光の中に私はまた吸い込まれていった。
「ホグワーツへようこそ」
まだチカチカする目をあけると目の前には、あの…
ダンブルドア先生!
「え、本物ですか」
「ああ、本物じゃよ」
「触ってもいいですか」
「ああ、どうぞ」
この、さわり心地…
本物だよ!
ん?まだ若いな、ということは…も、もしやここは!
親世代!
「で、君は誰なのかな?」
「ヒナ!ヒナ・カタヤマです」
「ほう…どこから来たんじゃ?」
「日本からです!」
「日本、編入かの?」
「いえ…あの、異世界?」
「そうか、異世界か…って異世界!?」
ああ、ノリツッコミもオッケーなのね!
「…詳しく聞かせてくれんか?」
こうして私はダンブルドアに詳しく経緯を話した。信用してくれたのか、ダンブルドアは帰り方が見つかるまでホグワーツにいさせてくれるといった。もうこの人は神のような気がする。
そして私は5年生から始めることになった。…学校が始まる前までに4年間の勉強をしたのは三途の川の一歩手前まで行くほどつらかった。いや、うん。自分よく頑張ったな、なんて全力で誉めてやりたい。
そんなこんなで!今日日が皆が学校に戻ってくる日!早く会いたくて私は朝からそわそわしていた。
「はやく皆に会いたいな…」
こうして私のトリップ生活が始まった。ただただこれから待ち受ける出来事に胸を踊らせるばかりで。
(はやく!悪戯仕掛人!)(一番はシリウスだけど!)