06
「あの…カタヤマ、ちょっといいかな?」
「あ…うん、」
なんていう会話を聞いてからもう30分たってる。というか!なんなんだよ!ヒナを呼び出したレイブンクローのやつはなんか頬を染めてた。
「あー!なにしてんだよっ、あいつら!」
とうとう痺れを切らしてシリウスは叫びだした。それを見かねたジェームズはシリウスをなだめた。
「まあ…俗にいう、告白じゃないかな?」
やっぱり、そうだよな…告白だよな…だめだ、なんかすっごい落ち込んできた。
「あーあ!シリウスだけのヒナだったのにねー?だから素直になりなって何回も言ってたのに!」
「うるせーよ!俺はヒナの事なんか「うん、すきなんだよね?」
まあ…ヒナは俺の事すきって言ってたし…、大丈夫だよな。なんて思ったのが間違いだったのか。あんな事になるなら素直になるべきだった。
「ただいま…」
パタンという小さな扉の音をたててヒナが帰ってきた。
「うお!お前、雰囲気が暗いよ!」
「ああ…うん、ごめん」
帰ってきたヒナはすごく元気がなかった。
「今日はもう寝るね?お休み…みんな」
ヒナが女子寮に入ったあと談話室にいた皆はヒナの元気のなさにビックリしていた。
「うーん、これはなんかあったね」
「なんかってなんだよ」
「告白されて…揺らいでるとか?」
「はあ?揺らいでるって…付き合うかもってことか?」
「まあ、あくまでも予想だけどね?」
そんな不吉な事をいってジェームズは男子寮にはいっていった。翌朝になって、1日たってもヒナの元気はなかった。
「おい、ヒナの好きなパイだろ?」
なんて言いながらヒナの皿にパイを置いてやったがほぼ手をつけることなく食事を終了させた。エバンスがものすごく心配してたけどそれでもヒナは上の空で。…本当に何があったんだよ、
「レイブンクローの彼に聞いてみたらいいじゃないか、どうだったか」
何となくジェームズのいうことに納得したので、仕方なくジェームズの言う事を聞いてやった。
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