ティンクガール



「リーマス、寂しくなったら空をみて」


絶対に私がいるから、

と言葉を残してきみは消えてしまった。


何度も何度も呼び掛けた声にもう君の声を聞くことはできないんだね。


「大丈夫!リーマスは…強いから」


…強くなんかないんだよ。君がいなきゃ、僕は生きていけない。


「ねえ…リーマス。最後に…お願いがあるの」


最後、 最後なんてないじゃないか…!


「私が、いなくなっても…笑って?笑顔でいてね。あなたは、自分を追い詰めるから…」


笑えないよ、君がいない世界で…笑うことなんて絶対にできない。


「あははっ…もうリーマスが遠くなっちゃうんだね、」

君はなんで…最後まで、笑顔なの…?


「…リーマスが、笑ってくれる、から。リーマスの笑顔のため…なら何でも、」


っ…怖く、ないのかい?


「…怖い。ものすごく、怖いよ…、でもね?…リーマスの笑顔を見れなくなるのが一番こわいよ」


リコ、


「愛してるよ、愛してる…だからこそ、私を忘れて?」


――――どうしようもなくなったら、空を見てね?私が…いるから。



そうしてきみは星になった。一筋の涙の跡と幸せそうな笑顔を残して。

ぼくは君の約束を一つ破ってしまうだろう、…一生、君を忘れることは出来ないのだから。






(今日も君が輝いてるよ)(寂しくない、まだ君が側に)(いるから)




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久しぶり短編更新、

くらっ!

090405/エコ




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