鈍感少女



今日も俺の戦いが始まる。

「リコって好きなやつとかいんの?」
「んー?いないよー?」
「リコってモテるだろ?その…可愛いし」
「全然だよー!なにいってんのシリウス」
「あのさ…もし俺がリコに告白したら?」
「あはは!あり得ない事だから分かんないよ」


…今日の戦い終了。

結果…惨敗、


一体…いつになったら俺の気持ちに答えてくれるんだ!なんて事を悪友、ジェームズに相談したところ…


「告白すればいいじゃないか!ああ…君はヘタレだったよね」


こいつに相談したのが不味かったのか…でもやっぱ告白するしかないよな…、この俺の5年越しの想いを打ち明ける時だ!


「あのさ…リコ、俺!お前の事好きなんだ!」
「うん、私も好きだよー!」


…へ?こ、これはいわゆる…オッケーってやつですかー!


「あのね!シリウスも、もちろん好きだし、リリーも大好きだしジェームズもリーマスもピーターもだいすきだよ?」


数秒前まで天にも昇る気持ちだった俺は、今では風に吹かれただけで飛んでいきそうだった。


「あれ?シリウスどしたの?」


なんて天使のような顔で俺に微笑んでくるからまた俺は懲りずに君を好きになる。


「リコ!絶対振り向かすから!」


まだ困惑の表情を浮かべているリコを見ながら俺は決意した。待っとけよ!俺の天使!