シリウスと喧嘩してもう2週間。理由は一方的にシリウスが悪くて。一応わたしは彼女なのに、あっちから謝罪の言葉なんてなくてずるずると時間だけがたっている。
「よりによって…浮気なんてしてんじゃないわよ、」
そう、わたしはあいつの浮気現場をみた。しかもご丁寧にキスシーンだ。甘い雰囲気に腰に手なんか置いちゃって、名前を呼びあってる二人を見ると出したくもない涙が出てきて思わず声が出た。それに気付いた女は勢いよく離れて別れていった。おいおい、ちょっと待って、とりあえず一発殴らせて。
「リコ、これは」
ああ、いなくなった女よりも殴りたいやつがいた。それはまさに目の前であたふたして言い訳を述べているやつ。
「いや、あの、これには理由があって…」
「へー…理由、」
「も、元はといえばリコがダメなんだからな!」
まじでこいつ天誅だな、って確信しました。なにがダメなのかは聞かないままこれ以上話すのは無駄だと思って別れたまま今にいたる。
でも私は大人だ。確実にシリウスよりは大人だ。なので、あって話をすることにした。
「さて、とりあえず言い訳を聞こう」
「…だからリコが」
「今なら正直に話せば許してあげよう」
「お、お前が…」
他の男と仲良くしてるからだろ、
なんて小さな声で呟いたのを私は聞き逃さなかった。え、ちょっと待って。だれが、誰と、仲良く?
「お前…この前ハッフルパフのやつと、」
「ああ!あれ!」
「そうだよ!あれだよ!お前、俺が横にいるにも関わらずあいつと仲良くはなしやがって」
「はなしやがってって…あんたはキスしてたでしょうが!」
ほら、どうだ!このとどめの一発でシリウスは言い訳をしてこなくなった。ふふん、いつも私の方がおと、な…
「こんなキスは、お前にしかしねえよ」
濃厚な、ちゅう、いただきました。
呆気にとられていた私は、もはやシリウスに言い返せなくなって、結果的に上手く言いくるめられていた。
君が嫌いになる前に‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
二万打リク!
高橋唯璃さまへ
遅くなりまして本当に申し訳ありませんでした…リクエストできました!
ご期待に添えているかどうか、分かりませんが…気に入って下さると幸せです!これからもbe stuck onをよろしくお願いします。
エコ