好きだからこそ



「リドルって日記から話しかけて虚しくなんないわけ?」



いつもいつも私の書いた言葉に反応してくれるリドル。他愛のないことでもバカにしないで聞いてくれる私の唯一の心の友。


『ははは、僕からはちゃんと君のこと見えているからね。その気になれば君の前に姿を現すことができるから』



…びっくりした。

現すことができるなんて今まで知らなかった。


「えっ!出てきてよ!お願い!」



出てこれるなら見てみたい。毎日毎日、会話している相手がどんな姿をしているのか知らないのだから。



『ダメだよ、』



何度お願いしても返ってくる言葉はこれで。


「なんで!」


しばらく間返事が帰ってこなくて怒ったのかと思ってなんだか異常にドキドキした。



『…僕からは君の姿が見えるっていっただろう?』
「…うん、」
『今君のそばに出ていって…抑えられるほど僕は強くないからね。』


君がかわいすぎるから。そう書き残してリドルから返事は帰ってこなくなった。最後の文字が書きなぐられていることからリドルが焦ってたんだな、って思った。


いやいや!いい逃げされても困るんだけどな、







(私だって、好きだよ)(だから会いたいのに)




‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
帝王は意外にシャイ←