「…名前」
薄い唇を何度も角度を変えて押し当ててきていたナルトがふと唇を離して軽く眉を潜めた。
「な、に?」
「昨日貰ってきたケーキ、ひとりで食べたんだってば?」
「え!…ついてる?」
「違うってば」
「じゃあ…」
「唇がケーキ味だった」


20110401