「ごめんなさい」

キバのこと、そういう風には見れない。彼女は悲しそうに俺を見て言った。哀れむようにさえ見えた彼女の表情は俺の中の不安をせっついた。

「そ、だよな。なんか、急に悪い」

そんなこと言わせて。そう、言う俺は既に彼女の笑顔にしあわせを感じていた俺ではなくなってた。叶わない位なら、自分の物にならない位ならどうにでもしてやりたい。そんな汚い事しか考えられなくなっていた。

それは愛だった。


20110219
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