長い指に見とれているとその指の主が何見てんの?と逆に私を見てきた。
「んん、指長いなぁって」
そう言えばカカシは何を思ったのかふーんと、呟きながら私の髪を指に絡ませて次に頬を撫でてきた。
長い指が滑るように私の頬を撫でるから何故だかカカシの呼吸に自分の呼吸を合わせてしまいたくなる。そしてそのまま混ざり合えばいいなんて、。

「名前」
「んー?」
「キスするよ」

「…うん、」

くたびれたシャツみたいな愛がいい

口布を下げて目を細めたカカシの唇に唇を重ねれば私の髪を絡めたまま頬を包み込んだ彼の大きな手と長い指。


白群 20110919