「あーあ」
腰に手を当て立っているカカシが急に業とらしく嘆いた。
「どうしたの」
「いやね、」
なんていうかさ、別にいいんだけどやっぱり勿体無いとね、俺は思うわけよ。
そんな風に彼らしく面倒くさい言い回しが聞こえたので私は「だから?」と先を促した。そしたら彼はゴミ箱を見つめたまま言った。
「精子捨てすぎだよなって話」
「まっぱでなに馬鹿言ってんの」


20110325