Memo | ナノ


12/17(Tue):備忘録ログ

備忘録ログ
2012.12.-2013.03.

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03/22(Fri):備忘録

旅の終わり小話
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すみれちゃん、ごめん。
あの人は、聞いている葵が泣きたくなるほど狂おしく嘆く。

真司。もういいよ。
俺、疲れた。

「すみれちゃんに似たきみを見るのがつらいんだ」

「笹原紅葉。きみの伯父だよ」






03/05(Tue):備忘録

パロのせいか秋一さんと瑞樹さんが熱いのですが笑
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秋一が目玉焼きを作ろうとしたらしいことは瑞樹にもわかった。

油を引かずにフライパンへ投下された生卵は固まり、異臭を放っていたので迷わず水に浸けた。

「もう、今更なんだけどさ」
「アップルパイ」
「せめてカップ麺は卒業」
「チーズケーキでもいい」
「……りょーかい」

結局、甘やかす自分が悪いと知りつつ甘やかしたいのだから仕方がない。





03/01(Fri):備忘録

知人と言い張る君のパロです。
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 罪人の証を抱えて快く受け入れてくれる場所なんてない。

 僅かな誇りと、生きたくても生きられなかった友人のことを考えると死ぬこともできなかった。

 我ながら早まったな、と思うがやってしまったものは仕方がない。

 近くにあった樹の根元にずるずると腰を下ろして瑞樹は目を閉じた。

 左耳につけられたピアスからじくじくとした痛みが広がる。

 膿んできたかな。

 でもどうせ、いずれは飢えて死ぬ。

 その頃には痛みも感じなくなっているはずだ。

 獣の臭いの混ざった春の夜風が瑞樹の頬を撫でていく。

 ……野犬の餌になるのが先かもしれない。


 窓を開けると、湿気を含んだ風の中に獣の臭いがした。

 最近、裏の畑が荒らされている。この際、一気に片付けようと罠を手に家を出た秋一は、家の傍の大樹の根元に転がるそれを見つけた。

 人間の男だ。

 むやみに近寄るべきではないとわかってはいるが、髪が短いこととその耳に光る罪人の証が気になってしまう。

 自分の身は自分で守るのが原則だが、危険人物がうろうろしているならば、普段そりの合わない連中にも知らせて助け合わなくてはならない。

 男は眠り込んでいるようだった。

 足音を殺して近づき、じっとその様子を見つめていた秋一はふっと肩の力を抜いた。

 罠を仕掛けて戻ってきたとき、まだこの男がいたら、そのときにまた考えればいい。

*****

 瑞樹は夢を見ていた。

 1週間ほど前の記憶だ。


 幼馴染であり、領主であり、瑞樹の仕えるべき相手だった恭介が、どこから流れ着いたかもわからない男に熱を上げた。

 最初は拒んでいた男も次第に心を許し、相思相愛となったふたりは幸せだったかもしれないが、周りは堪ったものではない。

 男同士。

 世継ぎが、なんて言う以前に嫌悪感が先立った。

 そして、以前は領民たちと混ざって遊んでいた恭介があの男ひとりしか見なくなった。

 善政は敷かれていたが、閉じこもりがちな彼を心配する声は日増しに高まっていく。

 あの男さえいなくなれば、恭介は元に戻る。

 確信があった。幼馴染の勘かもしれなかった。

 線の細い、弱そうな男だった。

 すぐに倒せると思った。

 瑞樹は、主君の恋人に刃を向けた。

*****

 部屋に運び込んで秋一は気がついたが、この罪人の男は汗と土に汚れているがあまり日に焼けていない。

 もしかして、いいところのおぼっちゃんだろうか。

 そうなると面倒だ。

 財産狙いの親戚に嵌められたとか女に狂ったとか、一般人にはわからない罪状でないことを祈る。

 もちろん、怨恨の末の殺人犯であっても困るが。

 湯の準備をし、食事を整え、さて床に転がしたこの男をどうしようか。


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っていう。
秋一は真司が流れ着く前にかなり親しかった友人で、でも真司は殺し屋だったから秋一の世話になりっぱなしになるというわけにもいかなくて。
本編滞ってるのに何をやっているのでしょう。。。





12/23(Sun):備忘録

倉木先輩
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へえ、とやる気のなさそうな声を漏らして倉木は首を回した。
「あのさあ、考えてみなよ? 君は同性をたぶらかせるほど魅力的なの?」
視線の先にいるガキには興味ない。
ただ、あいつらにできることをするのみ。

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チャラ男の癖に、最近妙に格好良く思えて仕方がない。

そういえば紅葉くんはすみれちゃんのお兄ちゃんです。笹原家では男は漢字、女はひらがな。そして楽器をひとつ、やります。祐成もピアノ。





12/17(Mon):備忘録

受け攻め分類
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Pianissimo:Tuning
└ 古沢×平岡
:: Pianissimo:発声練習
└ 古沢×平岡
:: 図書室の主
└ 樋山×緒方
:: 箱庭の光
└ 樋山×緒方
:: Revolution
└ 御厨×志藤
:: 頑張れ鈴原くん!
└ 緒方×樋山×緒方
:: いつかあなたに恋をする
└ 倉木×名賀×草場
:: 知人と言い張る君
└ 瑞樹×秋一
:: 本気であなたに恋をする
└ 暁×悠太
:: 旅の途中
└ 樋山×緒方
:: いつか本気で恋をする
└ 暁×悠太
:: 旅の終わり
└ 葵×樋山×真司×樋山
:: Natural Wind
└ 宮下×坂部×松口
:: Innocent Zero
└ 笹原×松口
:: Partner
└ 松口×山川×松口





12/15(Sat):備忘録

読書家に訊く
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「緒方は小説、ラストから読む?」
「そのときの気分による」
「俺さあ、ラストから読むんだよね」
「……へえ」
「まどろっこしいの嫌いだし。で、ラストを読んで、気になったら最初から読むの」
「二度手間じゃないか」
「まあね。でも、本当に面白い小説はさ、最初にラストを読んでも、読み進めていくうちに忘れちゃうんだ。引き込まれるっていうのかな」
「お前でも本を読むのか」
「読むよー!ずっと隣にいるのに気づかないの!?ってそうだね、君は気づかないんだったね」
「なんで集中力が途切れるかがわからん」
「……真司がすごいんだよ」
「まあ、趣味の問題だろう。話は一般に公開された時点で筆者の手を離れ、読者の手に委ねられる」
「そうだね。いろんな解釈があるから面白いんだもんね。そういえばさ、英語字幕の日本のアニメ、見たことある?」
「……いや。英語字幕をつける必要性がわからん。音声は日本語だろう?」
「そうなんだけど、これをどんなふうに訳してるか気になってさ」
「……で?」
「俺、驚いてさ」
「訳の下手さにか?」
「違うよー。まあ、それもあるけど。安心してにこって微笑むシーンでさ、いちいち“彼は彼女が無事であったことに安心して微笑んだのであった”とか“無事でよかった”とか本来、アニメに日本語ではついていない説明があるんだ。つまり、説明しないとわからないんだろうね」
「そんなもんか」
「そんなものだよ。これって小説にも言えるんじゃないかな。全部、説明してあってもつまらないし言葉が足りなくてもわけがわからないし」
「そうだな」
「そう。だからね、緒方。愛してるよ」
「……ここで言うな」


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アクセス解析すると、ラストから読む方が多くて驚いています。
旅の途中なんて最初と最後ではまったく違うのでたぶん、ラストから始まりを想像するのは大変でしょうね。
でも、趣味の問題ですよね。
私自身は最初から読んで、つまらなかったらやめます。
最初と最後だけアクセス数が多くて少しだけ切ないです。






12/14(Fri):備忘録

旅の終わりの真司さん
立場逆転の日
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「後添いを迎えてください。これは、伯父さまと伯母さまのご意思です」
「お前は?」
「もちろん俺も、真司の幸せを願っているよ」
「なら、必要ない。俺からお義父さんたちに返す」
「……なんで?」
「なんで?お前が訊くのか、それを」
冷笑を貼りつけた彼が怖い。
「すみれの身代わりであるお前が、それを言うのか?」
「ねえ、真司いったい何を――」
「そうだ、どうして気付かなかったんだろうな」
「……やだ、真司、嫌だ――ッ!」



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図書室世代は真司、Vocal世代はヒサ中心です。





12/13(Thu):備忘録

設定
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平岡
幼い頃よりピアニストを志すが挫折。上昇志向(アスピレーション)が強かったが、一気に後ろ向きな性格となる。表情は冷たいがそこがカッコいいと生徒たちには人気。古沢には恋心と劣等感を刺激され、鬱陶しく思っている。「夢?ああ、夜に見るやつな」

古沢
平岡に近づきたいがために声楽家を志す。ピアノではライバルになれないと思ったため。穏やかそうに見えるものの、自分の好きな人以外には気分屋。「俺、君のこときらーい」

緒方真司
小学校は私立冬炉学園に通う。人形みたいな整った容姿だが、実際は生傷の耐えないヤンキー。普段は大人しく、また捕まったことがないため兄しか知らない。面倒くさがりで、要領がいい。「……で?」

樋山恭介
天使みたいな愛らしい容姿と性格の良さで殆どの人に好かれる。幼馴染至上主義。優しく穏やか、真面目かつおっとり。義理人情に厚い。「よーっし!今日も頑張れるよ!」

岸本瑞樹
癖っ毛が気になる華奢な優男。家族でも時々間違えるくらいそっくりな年子の弟、柚葉がいる。恭介のことも弟のように思っている。かっこつけの臆病者。中途半端に優しいため苦労性。かっこ悪い存在であっても赦してくれる秋一に惹かれる。「あのさ。一旦、落ち着こうよ?」

岸本秋一
常にいたずらっぽい光を真っ黒な瞳に宿しながらも不機嫌そうな表情。曲がったことが嫌い。不器用だが優しさも持ち合わせる。瑞樹以外には人並みにコミュニケーションを取る。「寂しいって言っても、寂しさは消えない」

倉木良
極度の面倒くさがりだが誰もやってくれないので自分でやる。面白いことは好きだが、自分が巻き込まれない前提。自他共に最高の駒であると認めている。「はいはい。もう終わってるよ」

名賀暁
時間があるときに先のことまでやり尽くす。姉に頭が上がらない。食えない笑みを浮かべ本心を悟らせないのは倉木を超える面倒くさがりだから。その割には人に信頼される。「この荷物、職員室までよろしく」

草場悠太
人を信頼しないために、敢えてナルシストを装う。好きな人には臆病で慣れない我慢をする。「ね?笑ってる俺ってかわいいでしょ」





12/13(Thu):備忘録

らしくない子
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間に合わないかもしれない、なんて思ってしまいました。
あなたがどちらを選ぶかは賭けに等しかった。
ねえ。
あなた、馬鹿ですよ。
僕はあなたが好きだった。
だから、ねえ……。
好きなんです。
好きだってば!

甘えん坊ヒサ

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「先輩、言い忘れてました」
「ん?」
「好きです」
「あ、そう」

日向とヒサ。

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「ま、俺はカッコいいし?」

ナルシスト悠太。
倉木と仲がいいのです。





12/12(Wed):備忘録

生徒会詰め合わせ
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倉木くんと緒方くん

「しっかしまあ、ホントに綺麗な人間っているのな」
「心が、か?」
「見・た・目」

馬鹿な会話ができる相手は貴重だ。

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名賀くんと緒方くん

「で?君が俺を好きって?」
「……悪かった」
「あのさあ、今更なんだから素直になってよ」

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樋山くんと緒方くん

「ねえ。俺は緒方が好きだよ」

名字で呼ばれることが、こんなに他人行儀だなんて。


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テーマ「人外ファンタジー」
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