12/17(Tue):2012.09.
2012.09.Log
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09/30(Sun):おっさんとこども
年下攻めですか、犯罪ですか。
ここ最近、塞ぎ込んでいたおっさんの表情が和らいだのを見て、葵は胸を撫で下ろした。
「葵くん、ありがとうございます」
「…ああ」
嬉しい感情を素直に表せず、それでもおっさんはわかってくれる。
「君のパパそっくり」だと苦笑いしながら言われて不機嫌になったときもわかってくれた。それ以来、ふたりきりのときは父親の話は出ない。
「葵くん」
「君の幸せを願っています」なんて、真顔で言ったおっさんを小突いた。
いつの間にか越えてしまった身長。
「おっさん」
あんたにふさわしい男になりたいよ。
09/30(Sun):なちゅらる
ショウちゃんから見たヒサは美化しすぎだと思う。
笹原の前にヒサが飛び出た。
「先輩。あの子もあなたの後輩でしょう」
これ以上、踏み込んだら承知はしないと言外に匂わせたヒサに笹原が怯む。
「先輩、嫌いです」
彼が背を向けた。
ショウと目が合うなりにやりと笑う。
「ショウちゃん、愛してるよ」
うっとりとその言葉を聞き、目を閉じた。
09/29(Sat):更新
フォームメール返信完了
旅の途中 26up
樋山恭介
ひとりっこ
甘やかされ、流されやすいが大切なものは守りぬく
緒方真司
ふたり兄弟の次男
喧嘩慣れしており、基本的に人を信じない
岸本瑞樹
三人兄妹長男
我慢することが多く、諦め癖がついている
岸本秋一
ひとりっこ
家が裕福で大切に育てられた、純粋で真っ直ぐ
09/29(Sat):なちゅらる
ショウちゃん視点もヒサ視点も、この場面は嫌い。
呆然とヒサを見つめる篠村と冷静に台詞を放ち演技を続けるヒサ。
おかしいと叫べない自分に苛立ち、ひたすら暗転を待つのみ。
ヒサの出番が終わった。ショウのいる上手の袖へ駆けてくるなり抱き締められた。
「ショウちゃん、ごめん」
かたかたと小刻みに震える体に何を言えばいいかわからない。
「ショウ。何も言わないで」
返事の代わりに彼の背に腕を回し、力を込めた。
この子はまだ中三だというのに、ここまで背負わせて。
「今は、このままで――」
嘆きながらも逃げない後輩の逃げ場でありたい。
ヒサを理解してやれるのは、ショウしかいないのだから。
09/29(Sat):感謝の気持ち
空回り中
感謝企画、票をありがとうございます。
ただ…リクがないので…空回りかしら…本編の更新に励めええ!ということかしら…。
来ていただいてる方、ほぼ固定されているんですよね…。
まあ、図書室の改訂は中途半端だし、知人は瑞樹炎天下放置だし…。まずい。あの子熱中症にしたら幼馴染+将来の恋人が怖い…。
リクがこのままなかった場合、うーん…どうしようかしら…。
最近、ショウちゃんとヒサか、篠村さんとヒサが熱いんですよね…。
自己満足攻めと腹黒い+自分の容姿わかってる受け。
情けないけど包容攻めと生意気健気受け。
コンセプトは「人の多面性/意図的総受け」です。
意図的に攻めたちを落とす受け。おいしいですよね。え、悪趣味ですかそうですか。
図書室は「自己愛/成長」
知人は「無自覚な愛/矛盾する行動」
旅は「幸せのかたち/人の愚かさ」
です。でも表現できてない。
頑張ります!
09/29(Sat):ぴゅあ
誰かを信じる。
ひとり、部室で膝を抱えた。いつもの定位置、ピアノの下。
ひとりが落ち着く。
「ヒサ」
躊躇いがちに呼ぶ声を無視して頬を膝にすり寄せる。篠村が溜め息を吐き、隣へ潜り込んできた。
狭い、図体でかい、むかつく。心の中でひとしきり罵倒して寝転がり目に映るのはピアノの裏側。それもすぐに篠村の顔に遮られる。
「ヒサ」
「先輩、変わりましたね」
「いい男になっただろう」
「幻滅しました」
吐息が触れるほどの距離、どちらも口づける気はない。こんなにもどかしい想いも珍しく、やり過ごし方も知っているはずなのに捕われたままでいる自分が不可解で仕方がない。
「ヒサ」
そんなに真剣に呼ぶな、笑いたくなる。
「お前、泣いて……」
「満足ですか」
負けた。認めてやろうじゃないか。だけど、言ってやらない。
「ヒサ」
せいぜい、狼狽えてろ馬鹿。
09/28(Fri):ぴゅあ
思い浮かんだ場面
「先輩っ!俺は、ずっと家族ですから!」
必死な純弥の声に目頭が熱くなりそうになって、そっと息を吐いた。
「何の話?」
「俺は、待ってますから!」
ああ、こんなところまで似なくていい。深い嘆きに篠村に縋ったあの日の記憶が被る。
動揺を悟られぬよう、冷たい視線で突き刺しても怯むことないかわいい後輩。――大切な家族。
「先輩」
泣きじゃくる玲一の肩を抱く純弥の方が震えている。
君たちを、力一杯抱きしめたい。
「愛してるよ」、「冗談だよ」、「一緒に暮らそう」。
言いたいのに、何一つ、未来を約束できない。
「君たちの母親は誰だい?」
ひどいことを訊いている。律儀に返す必要などないのに、この子たちときたら。
「親は、松口久哉です」
もう、悔いはない。
09/27(Thu):更新
旅の途中 25up
09/27(Thu):なちゅらる
ヒサのひとりごと
僕らの心は色違いで、すべてを集めたらきっと真っ黒になるだろう。
濁った汚い色に口づけ、僕はひとり笑う。
助けて、愛してるよ。
僕は、あの子が欲しいんだ。
後は、身代わり、それでいいでしょ?
騙される君が悪いから。
僕は誠実に、甘い夢を見せる。
09/27(Thu):なちゅらる
まとまらないので、冒頭だけ。
ショウちゃんとヒサの場面はここが一番好きです(親馬鹿ですみません…!)
五月、爽やかな風が教室を吹き抜ける。今は終礼中、ふいにクラスメイトたちがざわめき、うとうとしていたショウは現実に引き戻された。
担任が「高三だからそろそろ受験生の自覚を」なんて言っているが誰も聞いていない。
「坂部くーん、彼氏が来てるよー!」
笹原のふざけた声で一気に脳が覚醒した。慌てて廊下を見ると、こちらを見つめ、にこりと笑ったヒサと目が合った。
「ヒサぁ、坂部くんのお迎え?」
「笹原先輩、終礼中です」
「俺もヒサが好きだよー?」
「そうですか知ってます嫌いです。ちゃんと終礼に参加してください」
さりげなくひどいことを言いながら、先輩である笹原を窘める後輩。
09/27(Thu):書いてみたい
Vocal Soulの連中の日常を書くせいか、図書室と知人の日常も書きたい病です。(でも、学年固定できないから書けない)
まずは本編進めろって話ですね、はい。
09/25(Tue):更新
MainにPure notesup
Topにて感謝企画開始
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いつもご訪問ありがとうございます。
お陰様で9000hitになりました。
更新遅れていますが、よろしくお願いします。
最初、2票いれてくださった方がいらしゃるので、その2票は持ってきています。
09/23(Sun):更新
Memoにて拍手お返事
旅の途中 24up
09/23(Sun):拍手お返事
追伸by柊 面白いです。そういえば 人物関係がややこしく1度読んだあけでは理解できずに相関図を作ったことを思い出しました。前は高校の話ばかりだった気がしますが 下げているのですか?部活の話が多かったような気が?
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柊さま、お久しぶりです。
ショウとヒサ、宮下のお話のことですよね。
実は前のサイトを閉じる直前、酷評がすごかったので嫌になって下げてしまいました。
就業だと思って何回か書き直しているのですがしっくりこなくて、未だに悶々としています。
今、<旅の途中>をメインに更新しているのですが、それが終わってからまた挑戦しようと思っています。
ヒサの最低さとショウの優柔不断さは残そうと思っているのですけれど…。
すみません。
メールは後ほどお返しいたします。
09/19(Wed):更新
旅の途中 22,23up
09/18(Tue):更新
旅の途中 21up
09/17(Mon):更新
旅の途中 19,20up
09/14(Fri):更新
旅の途中 18up
09/13(Thu):更新
旅の途中 17up
09/12(Wed):更新
旅の途中 15,16up
「図書室の主」、さらに改訂中をMainにup
いじめ問題と高校時代を重点的に加筆する予定。
「知人と言い張る君」もさらに改訂を始める予定。
時間軸と行間を変えるつもりです。
09/12(Wed):実生活が…!
受験生たちのお相手で、これから更新頻度が減ります。もしかしたら、三月の国公立が終わるまで来れないかもしれません。
場合によってはランキング撤退します。
本当にすみません。
09/11(Tue):更新
図書室の主と知人と言い張る君を戻しました。
Memoに拍手/フォームメールお返事
以前、キリリクいただいたもの再掲
旅の途中 14up
09/11(Tue):お返事
2012.09.11 Tue 11:09
海と申します。こんにちは、運営お疲れ様です。BL総合ランク「BL創作ワールド」です。新設で、参加サイト様を募集中です。検討お願いします。ぜひ一度お立ち寄り下さいませ。貴重なスペースありがとうございました。BL創作ワールドhttp://mono.rankch.com/
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すみません、せっかくですがこれ以上ランキングは参加できません。
参加者さまが増えますようネット界の隅からお祈りいたします。
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お返事不要の方
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文の分け方を検討してました。すみません……。気にいっていただけているようで嬉しいです。
本当にすみません。
09/11(Tue):フォームメールお返事
あきさま
こんばんは。
拍手で感想を書いていましたら、長くなりましたのでメールにいたしました。
旅の途中、切ないです。真司視点、こんなに恭介が好きなのに。すれ違い、真司が可哀想で、堪らなくなりました。恭介の瑞樹への『抱いて』発言はこういう関係から恭介悩み中で発されたものなのですね、時系列が同じ頃かな?と。 ふたりで乗り越えて欲しい、ずっと一緒にいて欲しいなと思います…。あと、真司は男前なのに、自己評価が低くて無自覚さんなんですね。色々と可愛いです。だから右側なのかな。男前受け。天使くんが左側(^^)。恭介容姿描写、イメージどおりです。長々と失礼いたしました!
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はじめまして。
本当に迂闊な管理人ですみません。一週間以上経ち、しかも一旦本編をさげてしまい……。本当にすみません。
時系列は、1ページ目だけが同じですね。あちらの更新もしなくては……瑞樹が汗を掻いたまま放置になってますので……。
旅の途中のエンドは二パターン考えてるのですが、乗り越えてくれますかどうか……。
真司も恭介も感性が微妙にずれているので、頑張る方向が狂ってしまいます。
真司の自己評価は高いと思います。傍から見たらただのわがままです。
かわいい=受けが苦手なので、恭介の要旨は完全に私の趣味です。本命以外では右側に回ってしまいます。
このたびは、本当に失礼しました。
09/10(Mon):更新
旅の途中 11,12,13up
拍手、ありがとうございます。
09/10(Mon):設定
キャラクターを忘れてしまいそう……!
樋山恭介(ココ)
緒方真司
緒方怜司
木瀬和輝
岸本瑞樹(九番)
岸本柚葉(ユズ)
岸本秋一
名賀暁
名賀真朝
草場悠太
清水亮介
岩本寛樹
笹原すみれ
緒方茜
緒方葵
緒方薫
松口久哉(ヒサ)
坂部将太(ショウ)
篠村幹孝
結城
志岐
平岡秀
古沢
山村誠吾
保科貴一
保科仁
09/08(Sat):更新
旅の途中 10up
09/07(Fri):更新
旅の途中:8up,9
09/06(Thu):更新
旅の途中 6,7up
09/05(Wed):更新
拍手お返事
旅の途中2~5up
09/05(Wed):お返事
2012.09.04 Tue 18:49
旅の途中、切ないです。真司が可哀想で、堪らなくなりました。恭介の瑞樹への『抱いて』発言はこういう関係から恭介悩み中で発されたものなのですね。
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ご感想、ありがとうございます。
誰が一番可哀想か、書いていてわからなくなってしまいます。
あのときの恭介の瑞樹に対する発言は、幼馴染同士の気安さから生じる冗談と、相手の信頼を試す気持ちが混ざったような感じです。
綺麗でない人間模様ですが、どうぞよろしくお願いします。
09/04(Tue):更新
拍手お返事
旅の途中up
09/04(Tue):お返事
2012.09.03 Mon 12:42
はじめまして。「図書室の主」を一気拝読いたしました。惹きこまれました。とても素敵です。ラストは清々しく読後感も良いです。何度も読み返したくなるお話、設定・主人公の魅力・モノローグなどなどを含め、この作品が大好きです。主人公ふたりがとても愛おしいです。本当に素敵な作品をありがとうございました!
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もったいない感想をありがとうございます。
私自身、読みかえした時「読みづらい」と思うところが多い作品なので、とても嬉しいです。
主人公たちが思うように動いてくれず、苛々したこともありましたが大好きと言ってくれる方がいて、初めて恭介たちを書いてよかったと思いました。
ありがとうございました。