その意志は屈強なのか

圧倒的力の差を前にして、彼女は震えているのに何故諦めぬのだろうか。
人は容易く諦める種族だと認識していたのだが、これは浅葱色の意志を受け継いだからなのか元来の彼女が持ちえた意志の屈強さなのか。
思考をはた、と中断させ、意志の司は改めて思考の整理を再開させる。

彼女には、強固な意志がある。
それは私が認めざるを得ないほどの、称えてもおかしくないほどの。

意志をしかと持ちえる者の常に味方であった彼は悩んだ。



「これでは彼の方々よりも浅葱色の少女の方が賞賛に値すべきではないか」


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