repeat



遠い夏の日だった。

確か、たくさんの蝉が鳴いていて、君はそれを五月蝿いと言った。

君は、暑さが退けたら二人で出かけようと言った。お揃いのものを買って、二人で一つのアイスを食べて、手をつないで帰るんだと。

君は、それだけ言い残して抜け殻になる。


『repeat』


(こんなことになるんだったら、僕は君の前に現れなかったのに)



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