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『お辞儀』

いつも昼食を食べに片桐メンバーは生徒会室に集まる。
堀やトオル、吉川らはかかるの仕事やらなんやらで集まるのが遅くなり、いま生徒会室にいるのは仙石と宮村だけだ。

「会長、掌にほくろある〜」
「またか…」
「何が?」
「いや、なんでもない」
「掌にほくろある人、初めてみたぁ」
「それはほくろじゃない」
「え、違うの?」

そこで仙石は宮村に画鋲事件の経緯を話した。

「いやぁ、うちの人がごめんね」
「こちらこそレミが京ちゃんを連れまわしてすまないな…」
「いやいや、そんな…」
互いに頭を下げ合っていると、いきなり堀が生徒会室に入ってきた。

「…あんたら何やってんの」
冷たい口調で問う堀に、二人は答えた。

「堀さんのことでだよ」
「京ちゃんのことでだよ」




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