君と僕がキスをした日



※フリリク小説です
この小説は麦さんのみ持ち帰りokです!
リクエスト:仙レミ・甘々


『君と僕がキスをした日』


一番最初はいつだったか。

親がいない夜、レミは俺の部屋に泊まった。
ロフトのベッドに無理矢理二人で入る。そのために片付けられたベッド内はとても広く感じられた。
「仙石くん」
「どうした?」
「ちゅーして」
拗ねた声で求めてきたときは、大抵甘えている。
「さっきたくさんしたでしょ」
「じゃあ、キスは?」
「まだしない」
「どうして? レミがこどもだから?」

ああ。
もうあのときのレミとは違うから困るよ。
髪を結ぶ位置が低かったあのとき。
髪型のことを指摘しただけで舞い上がるあの君。

君が悪いんだ。僕の理性を壊しちゃうんだから。


「いひひひひっ」
君はいつものように笑う。
「ねえ仙石くん」
「ん?」
「今日、仙石くんのおうちの人帰って来ないんだよね」
「うん」
「レミ、仙石くんなら何されてもいいよ?」

そうやって。
君は壁を越えて、僕は途方に暮れる。
君がそんなこと言うから、僕は何でもしてあげたくなる。

細い肩。
長い髪。
白い肌。
軋むベッド。
滴る汗。
高鳴る鼓動。
熱い吐息。
君への愛。
君からの愛。

君と僕がキスをした日。

(君と僕の初めてのキス)



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