そんな君が、




そう、そのしゃべり方、その仕草、その文字、その声。
私が嫌いなものは全部、あなたが持ってる。
そして私はあなたの好きなものを全部持ってる。
私はあなたが嫌いなの。どんなに避けても、どんなに口調をとがらせても、あなたは全く気付かない。
あなたは私を好きという。あなたは私の好きな友達を嫌いという。
あなたは幸せね。私はこんなにあなたが嫌いなのに、あなたは何にも知らないんだから。
あなたの秘密は全部知ってる。
私のついてる嘘も、私から奪い取ったものも。
どうしてあなたは気づかないの?気づきたくないのなら、気づいたほうが楽かもね。

振り返っても、もう遅いよ。
私とあなたの縁が切れるまで、あと―――


□■□

私の本当に嫌いな人。それが身近にいるんだから、辛いよ。


20110214



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