何度も何度もイかされて、何回イッたのかも、どのくらいこうしているかも分からない。やっと彰が「出していい?」と艶っぽい声で囁いて、私は必死に首を上下に振って頷いて見せた。「じゃあ...力抜いて」と彰の優しい声が顔にかかって、回らない頭で何で?なんて思っていたら「もっと、奥に入れたい」と言われて私は困惑した様に眉を寄せていく。いやいや、今まで奥に入ってたのはなんですか?なんて馬鹿な質問はこの状況で言えるはずもなく、私は諦めた様に身体の力を極力抜いて見せると、彰の身体が密着してきてグッと私の下腹部に彰の肌が触れていって、苦しいのにチカチカと目の裏に光が走った様な感覚が私を襲う。ビクビクっと勝手に跳ねる私の腰が、彰の手に掴まれて押さえつけられる。荒くなった息のせいで酸欠なのか、それとも彰から送られてくる快感のせいなのか、目眩が起きそうになって、私の口からは甘い声が途切れることなく漏れていく。






『やっ、あぁっ...あ、ああ!』


「ここの奥の...子宮に、たくさん出すから...」


『だ、め...だめっ...やぁあ!あ、あああっ!』


「...ッ...すげー締まっ...で、る...」






ガンガン容赦なく打ちつけられた腰と、今まで感じたことのない奥の奥まで突き上げられて、私は再び絶頂を迎えるのに、スパートをかける様に早まった腰の動きのせいで、熱がまた身体中に篭っていく。ずっと気持ちよくて、ずっと頭の中が真っ白で、膣壁を擦りあげられる感覚と、お互いの息遣いと、滲んだ視界と、全てが私の快感の材料になって、彰が私に口づけを落とした途端に、驚いた様に瞳を揺らした。私の中で更に硬く大きくなる彰自身が、私の良いところを更に擦って押し上げる。彰の鼻から抜ける様な甘い声が聞こえて、私の膣内に熱い白濁が注がれると、奥へ奥へと更に押し付けられる彰自身のせいで全身に響いているみたいに快感が脳天を駆け抜けた。絡んだ舌と、ヒクついていく膣内と、注いだ白濁を塗りつける様に動いた彰の腰が、再び私の身体を火照らせる。離れた口から「花子ちゃん、好きだよ」と肩で息をした彰に言われて、震える声で『私も、好き』と彰の首に手を回す。何度か軽くキスをすると、彰自身が引き抜かれてどろりと、私の膣内から注がれたアレが溢れ出る。『あ』と声を出したけれど恥ずかしいという羞恥心よりも身体の倦怠感の方が酷かった。脚はガクガクだし、腰はしんどいし、声を張り上げすぎて喉は痛いし。一度のセックスでこんなになることがあるんだ。と思いつつ、「水、持ってくるから待ってて」なんて彰が私に伝えた気遣いの言葉にキュッと胸が熱くなる。優しい、好き。彰大好き。と思ってベッドへ沈み込むと、しばらくして彰が水の入ったコップを私の方へと差し出した。気怠い身体を起き上がらせてゴクゴクと喉を潤わせると、彰は「ふぅ」なんて言ってから「じゃあ、もう一回しようか」と信じられない様なことを口にする。




『...え?』


「ん?もう一回」


『え?いや...だって...』





『結構...』と声を漏らした途端に目線を下げると、彰自身は再び反り立っていて何も言えなくなってしまった。こんな大きいのが入っていたのか...と彰の顔と交互に視線を移している私に「疲れちゃった?」と眉を寄せながら彰が小さく笑う。彰の言葉にコクンと頷くと、彰は「じゃあ花子ちゃんは寝てるだけで良いから」と私からコップを奪い取って私の身体をゴロンとうつ伏せに転がしていく。「あ、これ此処に入れて」なんて促されるままお腹の下に枕を入れると、彰の自身が私の秘部にあてがわれる。本当にするの?と、彰を伺う様に彰の方へ顔を向けると、彰は「花子ちゃんが本当に無理だったらやめるから」と申し訳なさそうに眉を寄せて秘部の端をグッと指で広げていく。徐々に埋め込まれる彰自身にゾクッとしながら耐える様に息を止めると、彰が「花子ちゃん、息止めないで」と私の腰を優しくなぞった。そんなこと言われたって...と思いつつも奥を目指して埋め込まれる彰自身が私の膣内を刺激して、ゾワゾワっと鳥肌が立つような快感と、先程残った火照りが更に熱を帯びる様に私の全身を駆け巡る。奥に進むにつれていつも指で押し上げられていた私の良いところが、自然と擦れて甘い声というよりも悲鳴に似た様な声が口から漏れ出た。逃げたくて腰を前に反らしても、先ほど入れた枕が邪魔をして、後ろに反らそうものなら彰自身が更に奥に埋まってしまう。どうしたら良いのか分からなくて私は必死にベッドシーツを握りしめてから顔をシーツに埋めていく。彰が覆い被さる様に私の背中に密着して、耳元で彰の熱い吐息が聞こえる。それだけでブワッと私の身体が熱くなって、1番奥まで入り込んだであろう彰自身を締め付けた。






『いやぁっ....っ!やあっ、だ、め...これっ...ッ!』


「ん?やめて欲しい?」


『あっ...う、ごか...ッダメ、だめぇっ!』


「...何処がだめ?」






奥だけを突く様にゆるゆると動き出した彰が、私の耳元で囁くと同時に私の下腹部が嫌でも反応してしまう。無理矢理奥を掻き回されるみたいに捏ねられて、腰をなぞった彰の手が私の腰を掴んだせいで逃げられない。頭が真っ白になって、何も考えられなくなって、彰の問いかけにも答えられないまま、私は甘い声を口から漏らし続ける。「ねぇ、花子ちゃん、この奥がだめなの?この、グズグスに蕩けちゃった此処...」言いながら彰がググッと奥を押し広げて、お腹側の膣壁が引っかかって擦れていくと、私は声にならない声を漏らして、ビクビクっと腰を震わせて絶頂を迎えていった。それを合図に彰が振動を開始させて、ゆっくり抜かれては奥へ戻って、ただ、それだけの動きなのに、私は快感に身体を震わせる。強すぎる快感にガチガチと上下の歯がぶつかって、滲んだ視界が更に滲んでベッドシーツに染みを作っていく。彰は私の"だめ"と言った所を何度も突き上げきて、「此処だめ?」と催促するように問いかける。私が『だめ』と必死に口から漏らすと「なんでだめなの?」なんて更に質問をぶつけてくる始末。もう、何も言わないでくれ、と言わんばかりに私は途切れ途切れに『気持ちよくて、おかしくなる、から』と涙目で訴えた。







「そっか...じゃあ、たくさんしてあげないと」


『やっ!?やぁあっ...も、や...まっ、あっ、ああ!』


「あー...中、ヒクヒクしてる...ッ...またイッちゃうの?」


『イッ...ッ!やっ、あ、ああ!イッく...いッ...あああ!』






奥を勢いよく突かれて、『ふぐっ!』なんて変な声が出た瞬間に、私の目の奥にチカチカと電流が走って、絶頂を迎えていく。変な声が出たとかそんな事気にしている暇もなくて、彰の腰の動きが早くなると、また私は耐える様にベッドシーツを握りしめる。人生でこんなに感じたことなんてなかったのに、イッてもイッても終わらない。今まで私がしてきたセックスとはなんだったのか。なんて馬鹿なことを考えるのに、彰の手が私の腰から離れてベッドシーツに埋めた顔を上げさせる様に顎を掴んで、私の顔が彰の方へと向かされると彰の優しい口づけが落とされる。それだけでもうどうでもよくなる。ヒクついていると自分でもわかる膣内の動きが、余計に彰自身を浮き彫りにさせて、息を吐くだけでもっと奥へ進んでいく気がした。覆い被さった彰の体重が私の背中に更に寄り掛かって、後ろから抱きしめられる様に彰の肘が私の顔横に置かれると、彰の匂いに包まれている状況にキュッと私の下腹部が熱くなる。同時に唇が離れて、彰が目を細めながら「花子ちゃんの子宮...ずっと俺に吸い付いてるきてるの...分かる?」と意地悪そうな笑みを含んで囁いた言葉に、私は何も言えずに眉を寄せて彰を見つめた。







「花子ちゃんって...煽るの本当上手だよね...」


『え...?えっ、や、まっ...あっ、ああ!あッ!』


「そんな顔されると、我慢...ッ...出来なくなっちゃうな...」


『ヒッ、あっ、やああ!あっ、あ、ああッ...!!』







今まで我慢してたんですか?とさえ思うのに、抜けるギリギリまで自身が引き抜かれて、一気に奥へ突かれると、私は声を荒げながらまた絶頂を迎えていった。ガクガク震える身体を後ろから抱きしめてくる彰に押さえつけられて、身動きも取れずに奥に押し付けられた彰自身を締め付けていく。達してる最中にそんなことをされた事がない私は、ただ奥に押し付けられているだけなのに、子宮が疼く様に身体中が痺れてしまう。もうイキたくないのに、それでも無理矢理イカされる。達したばかりの敏感な膣内が、彰のせいでずっと痙攣しっぱなしな気がした。「そんなに吸い付いて、コレが欲しかったの?」と、彰が耳元で囁くと同時にゆっくりと腰を引いて奥へとまた進んでいく。『違っ』と否定してみても、ヒクヒク蠢く膣内が彰自身に絡みついて、引き抜かれるたびに脳みそが全部掻き出されているみたいだ。どんどん早くなる彰の腰の動きについていけなくて、グッとベッドシートを再び強く握りしめる。彰の腰が叩きつけられるたびに卑猥な水音と肌のぶつかり合う音が部屋に響いて、私の口から唾液がぽたりとシーツに垂れていく。『も、無理、出来ない』と喘ぎ声と共に口から漏らすと、彰が耳元で「ごめん、花子ちゃん...もう少し頑張って」なんて、はぁ、と熱い吐息まじりに艶っぽい声で囁いて私の耳に軽く口付ける。え?と思っていると、ベッドに肘をついていた彰の手が私の二の腕へ移動して、グイッと二の腕を引っ張られて上半身だけ無理矢理起こされると、その勢いでどちゅっと当たってはいけない様な奥まで彰自身が入り込む。そのまま腰を押し付けられて、彰の腰の動きが早まる。あ、これ、ダメなやつだ。死んじゃうかも。と、思った途端に激しくなる振動に、ガクガクと脚が震えて頭が真っ白になっていく。






『いっや、ッ!あっ、やぁっ、あっ、ああ!』


「っ...欲しかったって、言ってごらん?」


『あっ、やっ、あ、ああ!ほ、し...ヒッ、っあ、欲し、かった...のっ、あ、ああ!』


「誰のが、欲しかったの?」


『あっ、ああ、ッ...あ、き...ッ...あきらがッ...ほしかっ...ああっ!』


「やらしーな、本当...奥までこんなにぐちゃぐちゃにして...」






「また中に出してあげるからね」と優しい声色とは似つかわしくない激しい水音と肌のぶつかり合う音が部屋に響いて、私の子宮が潰される。のけぞるように反った腰が震えて、私の絶頂も再び近くなるのに、更に振動が早まってお腹側の膣壁が押し上げられていく。頭の中が真っ白になって、ドロドロに溶けるって多分こう言うことを言うんだ。なんて頭の隅で考えて、彰自身が更に膨張した感覚を膣内で感じた。そのまま何度か腰を打ち付けられると私は絶頂を迎えて、彰がスパートをかけていく。快感に耐えきれなくなって視界さえも白くなると同時に、彰がやっと私の膣内に欲を吐き出して、私は重たい瞼を下ろして意識を手放した。




















カーテンから溢れる朝日で目が覚めて、重たい瞼を持ち上げると、見慣れた自分のベッドに彰が寝そべっていて、私を見つめながら「おはよう」と優しく微笑んだ。『おはよう』と、呟いてから昨日のことを思い出して恥ずかしさから布団に潜り込むと、彰も私を追いかける様に布団に潜り込んでくる。『昨日、中で出してたけど...妊娠とか...』と1番気になっていることをモゴモゴ口にすると、彰は困ったように小さく笑って「淫魔の精液じゃ妊娠しないから」と私の髪の毛をサラリと触った。





『そ、そうなんだ...』


「でも、人間の身体に毒だから、あんまり最後まではしないようにしようか」


『え...』






『そうなの?』と彰に問いかけると、彰は「うん」と微笑んで、私の髪に触れていた指で頬をなぞって優しく口付ける。私は『ご、ゴムを...つけるのはダメなの?』と彰を見つめると、彰は豆鉄砲を喰らった鳩のような顔をしてから「考えたことなかった」と言って、あはは、と笑って私を見つめた。




「じゃあ、今日ゴム買ってくるよ」


『え?きょ、今日は流石に...』





昨日ので正直お腹いっぱいです。と言おうとして、あれ?今日仕事だ。なんて思い出して布団から飛び出そうと起き上がるけど、どろりと膣内から溢れた彰の精液が昨日のことを思い出させる。カッと熱くなった顔と、彰の視線が恥ずかしくて「シャワー浴びて仕事行くね!」と誤魔化すように声を張り上げた。彰はクスクスと笑いながら私の腰に手を回して「その前に、キスだけ」と言って起き上がると、ちゅっと再び私に口付ける。少しだけ長い瞬きをして彰を見つめると「好きだよ」と彰が私を見つめながら小さく笑って、再び私の唇を優しく奪う。リップ音の響いた部屋で『わ、私も...好き...』と小さく笑うと、彰は私の頬を指でなぞってから何度か軽い口づけを繰り返した。






淫魔に、堕ちる
(彰、大好き)



昨日初めて出会った、と彰が言った場所のことを思い出して、なんで覚えていないのかわからなかった。勿論、小さい頃だったからかもしれないけれど、私は彰と出会った日のことを、いつか思い出すだろうか?思い出したら彰へのこの想いが更に増す様な気さえして、口付けてくる彰の背中に手を回してギュッと彰を抱きしめた。




「...誘ってる?」


『え!?さ、誘ってないです!』


「あんまりくっつかれると、キスだけじゃ済まなくなるかも」


『まって、仕事!仕事だから!』


「大丈夫、あと2時間あるから」





Fin.
(2021/11/16)


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