「この前よりも、随分敏感になったな」


『ハァ...と、おる...』


「中も...柔らかくなって...」






「俺を誘ってるみたいだ」なんて言った透が私の膣内から指を引き抜くと同時に、カチャッとベルトに手をかける音が聞こえた。私はダルいような身体を少しだけ起き上がらせて『透、駄目だ』と滲んだ視界で透を見つめる。透は眉を寄せて少し笑った後「挿れない。擦るだけだ」なんて言いながら、自身をズボンから取り出していく。そういう事じゃない、これ以上したら...もう、後戻りできなくなる。なんて思うのに、反り勃った透自身から目が逸らさない私は、ドキドキと早くなっていく心臓の音と、秘部の割れ目にあてがわれる透自身の熱を感じて思わず目をギュッと瞑った。私の愛液なんだかよくわからないヌルリとした感覚と、荒くなっていく透の息遣いが目を瞑った事で浮き彫りになるみたいに私の身体中が更に熱くなって、秘部の突起に透自身が当たった瞬間に私の口から甘い声が漏れていく。透は「当てられるのが気持ちいいか?」なんて言いながら私の手首を掴むと、透自身に誘導するように手を引いた。私の指先に熱くて硬い透自身が触れた途端、ビクッと身体を強張らせながら瞼を開けると、上気して少し濡れた透の瞳と目があう。透は意地悪そうに少し笑って目を細めると「ちゃんと押さえてないと、間違って入るかもな」と私の秘部の入口に自身を当てていった。






『やっ...!やめ...ッ...!』


「嫌なら、入らない様に押さえてろ」


『ッ...無理だ...こんな...っ...』


「それとも、俺がイク瞬間に処女奪って...中出しでもしてやろうか?」


『嫌だッ...とお、るっ!』


「...なら、押さえてろよ」


『...ッ...』






透の言葉に思わず下唇を噛んだ私は、覚悟を決めた様に透自身に手を寄せていく。秘部の割れ目に沿う様に擦られる透自身の熱と、硬さと、形が、私の手と身体に嫌と言うほど覚えこまされるみたいだった。見たくないはずなのに目が離せない光景に興奮しているみたいに私の身体が更に熱くなって、透が私の顔に顔を近づける。「舌を出せ」と感じている様に少しだけ赤く染まった透の頬と、艶っぽく濡れた透の唇のせいなのか、私は従う様に静かに舌を出して、滲んだ視界で透を見つめた。透は困った様に小さく笑うと「もう、こんな格好するんじゃないぞ」なんて言いながら私の舌を絡め取っていく。なんで、そんな事言うんだよ透。なんで、こんな事するんだよ。と、頭の中でグルグル回っていく様な疑問の言葉が、火傷しそうなほどに熱い透の舌と、秘部に触れる透自身の熱で溶かされていくみたいに消えていく。先程よりも滑りが良くなった私の秘部の突起に、透自身が擦られるたびに鼻から抜けていく私の甘い声が、私の背中にゾクッと何かを走らせる。そのせいで透自身に触れる私の手に力が余計に入って、もっと、と言わんばかりに透自身を私の秘部に押さえつけていく。







「気持ちいいのか?」


『違っ...んっ...』


「なら、なんでそんなに押し当ててるんだ?」


『やっ...あっ...』


「本当は、ココが...気持ちいいんだよな?」







言いながら速さを増していく透の腰の動きのせいで、余計に私の秘部の突起に透自身が当てられる。擦り上げられる度にヒクついていく様な私の秘部が、快感に麻痺していくみたいに熱くなって、同時に私の頭が真っ白になっていった。自分の気持ちいいところに押し当てる様に透自身を押さえる自分の手の力を緩めることができなくて、透が動きを速める度に、荒くなっていくお互いの呼吸と、口から漏れていく私の甘い声が部屋中に響いていく。透が「そろそろ、出すぞ」なんて言って私の唇を奪った事で、否定の言葉も出せない私は、更に硬さを増していく透自身を手で感じながら、私の舌を絡め取っていく透の舌の動きに合わせる様に口を開いた。どんどん深くなる口付けと、口が離れた隙間から漏れる「花子」と私の名前を呼ぶ透の声にドキドキしながら、私は思い切り目を瞑っていった。










not a lover
(幼馴染じゃ、いられなくなる)





その日、透が吐き出した白濁の匂いが、私の手から消えない気がした。









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