『何って...藤真は絡まれてたところ助けて貰って、そのまま送ってもらっただけで...』


「絡まれた?」


『そうだよ?人生で初めてナンパされたから...』


「...こんな格好してるからだろ」




言いながら透の手が私の顔横から離れると、私のスカートの裾と太ももの境をなぞっていって、私はビクッと身体を振るわせる。『透...やめろ、よ』なんて言った私に、透は小さく笑って「女らしくしろ、とは言ったけど、極端なんだよ」とため息まじりに呟いた。私は訳が分からなくて、透の手から逃げる様にして足を動かすと「ほら、短いから少し動かしただけでもここまで見えるぞ」なんて言って太ももにある指を私の秘部へと移動させていく。下着越しなのに熱く感じる透の指が、この前の出来事を思い出させていって、私は『わかった!わかったから!』と透の手首を掴んで声を荒げていくのに「何が、分かったんだ?」なんて私に問いかけながら、下着越しに秘部に触れる指を止めてくれない透が、なんでこんな事するのかわからないまま私はギュッと目を強く瞑った。






『も、もう...!こんな格好しねえから!』


「...そういう事じゃないだろ」






「花子は何も分かってない」なんて怒ったような透の声が聞こえて、私の唇に柔らかい何かが当たる。それが透の唇なんだと気づく頃には私の唇にヌルリと透の熱い舌が触れて、私は『いやっ!』と顔を横に逸らした。「藤真がいなかったら、ナンパされた奴にこういう事...されてたかもな」なんて私の耳元で囁いた透の声に、私の背中にゾクリと何かが走っていく。『...ッ!そんなわけないだろ!!』と反論するみたいに目を開けて透を睨みつけると、透が眉を寄せながら「ないわけ、ないんだよ」なんて言って下着を避けて直接私の秘部に透の指が当たって、同時にクチュッと小さな水音が部屋に響いた。「...なんだコレ?」と言いながら音をわざと響かせるように秘部の割れ目をなぞる透の指に、言葉に、どんどん私の頭が熱くなっていって『やめろ!』なんて声を荒げた私に「この状況で興奮してるんじゃないだろうな?」と透が私の耳元で艶めいたような声で囁いていく。






『違っ..!そんな、わけ...!』


「じゃあなんで濡らしてるんだ?」


『わかんなっ...!やぁ...やめっ...っ...!』


「期待、してるんだろ?」


『して...なッ...だめっ!』







透の指が私の膣内の入り口に押し当てられた瞬間に、透の手首を掴んでいた私の手に力が入る。そんな些細な抵抗なんか透には通用しなくて、私の膣内に透の指がゆっくりと入っていく感覚が、私の身体中に響き渡っていく。驚いたように声の出せない私の耳元で、小さく笑った様な透の声が聞こえると「奥まで、触ってやろうか?」なんて言って、透が私の耳に唇を寄せていった。ちゅっと軽く鳴ったリップ音が私の頭の中まで響いて、そのまま透の舌が私の耳を這う様にして動いていく感覚が、ゾクリと私の背中に何かを走らせていく。どんどん私の膣内に埋まっていく透の指が、私の良いところをかすめると同時に、我慢する様に噛んだ下唇の隙間から私の甘い声が漏れ出ていって、私の身体中の熱がどんどん上がっていくみたいだった。滲んでいく視界が、漏れていく私の甘い声が、私の良いところを執拗に擦り上げる透の指が、私を快感の渦に飲み込んでいくみたいに頭の中に回っていって、この前の出来事を思い出させていく様なこの感覚が嫌で仕方がなかった。なんで、こんなことするんだよ透。やめて、やめて!なんて思うのに、私は透から与えられる快感に逃れられない様に昇り詰めていく。






『やぁっ...と、お...る...』


「ここは気持ち良くないって、前に花子が言ってただろ?だからあえてソコを触ってやってるのに...こんなに、締め付けて...」


『い、やぁっ...だ、め...ぇっ...!!』


「駄目じゃないだろ?」






「本当の事言ってみろよ」なんて言って私の耳に舌を這わせながら透の指がどんどん私の膣奥へと進んでいくせいで、更に滲んだ私の視界がゆらっと揺れた気がした。この前の感覚を思い出す様に快感に呑まれていく私の口からは甘い声と少しの抵抗の言葉しか漏れなくて、透の手首を掴んだ手から力が徐々に抜けていく。「中が、ひくついてきたな」と言いながら透の指がゆっくりと私の膣壁をなぞって、それと同時に弾ける様な感覚が私の頭を突き抜ける。それが絶頂なんだと理解する頃には、私の膣内にある透の指が増やされていて、私は透に与えられる快感に耐えられないみたいにビクッと身体を逸らした。






「まだゆっくり触ってるだけだろ?」


『やっ...あっ...!あ、ああ!』


「本当はココ、押し上げるのが好きなんだよな?」






言いながら執拗に私の良いところを擦り上げる様にして蠢く透の指が、耳元で囁く様に聞こえる透の吐息まじりの熱い声が、絶頂の余韻で敏感な私の身体を更に熱くさせていく。達した後に自分で弄った事もない私は、強烈な快感に身を捩らせるように腰を引いて透から逃げようとするのに「本当の事を言ったらやめてやってもいいぞ」なんて、意地悪そうに笑う透の言葉に従うみたいに『気持ちいい』と震える声で小さく呟いた。瞬間に指で秘部の突起が押し潰される様に弄られて、私の目の前がチカチカ光る。同時に速くなった指の速度が私の頭の中を白くさせて、私の震える腰を透が掴んで逃がすまいとしているみたいだった。『やめてくれるって言ったのに』なんて途切れ途切れに呟く私の唇を透が奪って、私の舌が透の舌で絡めとられていく。唇の隙間から小さく鳴る私の甘い声が混じった卑猥な水音と、下腹部から聞こえてくる耳を塞ぎたくなるほどの水音が、私がどれだけ感じているのかを知らせているみたいだった。嫌だ、駄目だ、と思えば思う程に私の頭を余計に白くさせていくのと同時に透の触れるところから熱くなって、この前の感覚が蘇る様に眩暈に似た快感が私の頭を突き抜ける。重ねられる唇の隙間から『嫌だ、透』と私の言葉が口から漏れていくたびに、私の言葉が吸い取られそうな程に透の口づけが深くなる気がして、膣内で蠢く透の指の動きも激しさを増していく。クラクラしていく頭と身体が、快感をもっと欲しがるみたいに更に熱くなって、私の中がギュッと透の指を締め付ける。そのまま良いところを擦りあげられて、塞がれた口が離されることがないまま、私は2度目の絶頂を迎えていって、溶けそうなほどに熱い透の舌が私の舌を絡め取っていく。私の意思とは関係なくビクッと震える下腹部が、透の指が動くたびに揺れている気がして、"もっと"と求める様に膣内の透の指を締め付けていく感覚と、ジワリと滲んでいく視界が私の羞恥心を煽っていくみたいだった。








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