『やっ...ッ...んっ...』


「ここ、本当に弱いな」


『っ...んぅっ...あっ...!』


「声、出すなって言っただろ?」






私は枕に顔を埋めながら必死に声を抑えるのに、透の指で私の良いところが擦り上げられると、私の口からは勝手に甘い声が漏れていく。不意に私の内腿に触れた透の手に驚いて、ビクッと身体を強張らせた私の秘部の突起に熱い何かがヌルリと這った。それが透の舌なんだとわかる頃には、私の膣内が自分の意思とは関係なく蠢いて、透の指を締め付ける。熱くなっていく身体を誤魔化す様に腰を引くのに、膣内にある透の指が増えていって「逃げるな」なんて透に更に追い詰められていく。私の秘部の突起が透の舌で弄ばれる様に舐め上げられて、私の腰がビクッと震える。執拗に擦られる私の良いところが透の指で押し上げられる様に弄られると、私の中は限界を伝える様にヒクついていって、透の指を締め付けていく。そのまま透に秘部の突起を軽く吸い上げられると、私は絶頂を迎えながら枕の端をぎゅっと強く握りしめた。余韻に浸る間も無く、透の指が私の膣内から引き抜かれたと思ったら、私の秘部の入口にヌルリと硬い何かが当てられる。それが透自身なんだと気づいた私は『やっ!』なんて、透に向けて手を伸ばす。私の抵抗も虚しく透に手首を掴まれた瞬間、私の膣内に透自身がゆっくりと入ってくる感覚が嫌でも分かって、私の頭の中に透自身が浮き彫りになっていく。「花子、声」と透の低い声が私の耳元で囁く様に聞こえると、私が否定の言葉を口から漏らす前に、透自身が私の中に埋め込まれていった。







『ッ...うっ...っ...』


「この体制だと、奥まで入るだろ?」


『やっ...ッ!あっ...んっ...!』


「流石に..まだキツイな...」


『だ、め...っ...んっ...!』







透の動きに期待するみたいにピタリと固まった私に気づいたのか、ゆっくりと引き抜かれた透自身が私の良いところを擦っていって、私の身体が小さく震える。呼吸を整えるよりも前にまた私の中に入ってくる透自身がやけに熱くて、私の身体も熱くなっていくみたいだった。「中、今日はそんなに弄ってないのに...この前よりトロトロになってるぞ」なんて、意地悪そうに囁く透の声が耳にかかるたびに、喜んでるみたいに身体が震えて透自身を締め付ける。もう、嫌だ。こんなの。と悲しいんだか、悔しいんだか、快感なんだかよく分からない感情が私の胸を締め付けて、私の瞳に溜まった涙が目尻から流れたせいで枕が濡れていく。同時にどんどん早くなっていく振動のせいで、肌と肌がぶつかり合う音が部屋に響いて私の声も高くなっていった。「声、抑えても音で気づかれるかもな?」なんて、グッと透自身が私の膣奥を刺激する様に奥まで入ってくると、私の喉の奥が苦しくなって、うまく呼吸ができなくなる。なのに目の前がチカチカ光ると同時に頭の中が白くなって、気持ちいいと主張する様に私の膣内が透自身を締め付けていった。







『っ...んっ、ん、んぅ...っ...!』


「イきそうなんだろ?」


『やっ...!ち、ちが、っ...も、やめっ...』


「自分で、確認してみろよ」






「ここ、ひくついてるだろ?」なんて、透が掴んでいた私の手首を離したかと思えば、私の手に透の指が絡んで、繋がったソコに誘導される。透の手で覆われる様に押さえられたせいで逃げ出すことのできない私の指先に、ヒクついていく秘部の動きが伝わって、私はギュッと瞼をきつく結んだ。同時に白くなっていく頭の中と、駆け巡る快感に震える身体が絶頂を知らせて「藤真のこと考えてるからか?」と問いかけてくる透の言葉なんか、私の耳に入ることはなかった。数回腰を打ち付けられた後、私はのけぞるように腰を逸らして絶頂を迎えるのに、止まらない振動のせいでまた身体をびくつかせていく。嫌だ、なんて口から漏れていく言葉とは裏腹に、離したくないとでも言う様に透自身を締め付けていく膣内のせいで、私の頭の中に透自身が浮き彫りになって、「口塞いでやるから...顔、こっち向けろ」なんて透の言葉に従う様に顔を横に向けると、透の唇を待ってるみたいに横目で透を見つめた。滲んだ視界と街灯の明かりだけじゃ、透の表情を確認することなんかできなくて、私は近づいてくる透の唇を抵抗することなく受け入れていく。絡め取られるように絡んだ舌と、くぐもった様に漏れた私の甘い声が何故だか私の胸を余計に熱くさせると同時に苦しめていく気がした。






painful meaning
(こんな関係、望んでない)


行為が終わって、いつの間にか透が私の部屋からいなくなっても胸はやっぱり苦しくて、喉の奥がグッと熱くなって私の涙がジワリと滲んだ。『透の...ばーか』とポツリと静かな部屋で呟いてみたって私の気持ちは晴れないまま、胸が苦しくなっていく理由を考えたくなくて、私は静かに瞼を閉じた。






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