『い、やぁっ...あ!あ、ああ!』


「嫌な癖に...ッ...こんなに中キツくして...」


『あ、だめ、も...っ、あ、ああッ...!』


「また、イくんだろ?』


『や、め...て...っ...あ、ああっ...やああ!』


「ほら、イけよ」






呪文みたいに透に耳元で「イけ」と低い声で囁かれながら、私はもう何度目かわからない絶頂を迎えていった。私が絶頂を迎えた瞬間、透の振動が止まって、お互いの呼吸だけが部屋に響いていく。透が私の瞳を見つめる様に目を細めて、私の唇を静かに塞いだ。透は優しく私の唇を舌でなぞった後に、私の口内に舌を滑り込ませながら私の舌を絡め取っていく。チュッと小さく響くリップ音と、結合部から聞こえる微かな水音がまた私の頭を溶かしていった。何でこんなことされてるのに透に強く抵抗できないのか分からなくて、だけど真っ白になっていく頭の中で何も考えたくなくて、それでも送られてくる口付けに甘い声を漏らす私の膣内で、また透自身が振動していく。快感に身を委ねながら甘い声を漏らしていく私に、透は「花子」と優しく私の名前を呼んだかと思えば「初めては俺だって、覚えとけよ」なんて言って私の唇にまた唇を寄せていった。同時にスルッと腰にあった透の手が私の下腹部におりて秘部の突起が指でなぞられる。瞬間に電流が走った様な快感と、勝手にヒクついていく膣内が、私が感じているんだと自覚させていく。透の荒くなった様な、笑っている様な息が私の顔にかかって余計に身体が熱くなって、透自身が私の良いところを擦り上げると、私の下腹部が勝手に震えていった。






『や、あ...あ、ああっ...もう、む、り...っ...やあっ、あ!』


「...ッ...泣くほど気持ちいいか?」


『違っ、あ、っやあ...っ...あ、あ、ああ』


「舌、出せよ」







透に言われるがまま口を開いて舌を出すと、透は舌を這わせる様に私の舌を舌でなぞる。ヌルッとした感覚と、気持ちいいのかなんだかよく分からない感覚が私の身体を震わせた。同時に私の秘部の突起が擦り上げられながら膣内の奥深くに透自身が埋まっていく。もう、無理、耐えられないこんなの。と、勝手に動く様な腰がビクビク震えて私はまた絶頂を迎えていった。だけど透の腰は止まることはなくて、「俺も、イく」と透がまた私の口を塞ぎながら腰を打ち付けていく。肌と肌のぶつかり合う音と、熱くなっていく身体と、滴り落ちる様な汗と、擦れ合うお互いの肌と、荒くなっていくお互いの呼吸が、私の頭をおかしくさせていって、透自身が私の中で一層大きくなった気がした。それと同時にまた早くなった振動に、私の甘い声が止めどなく漏れ出ていって、透が「イく」と、低い声でそう言った瞬間、膣内から引き抜かれた透自身からでる熱い白濁が私のお腹にかかっていく。その光景を見ながら、途切れ途切れになっていく意識の中で透が私に口付けて、離れた口の隙間から私の名前を静かに呼んだ気がした。










can't go back
(私達、もう戻れないね)



温かいと思って静かに瞼を開けると、透が「花子、好きだ」なんて言ってる声が私の耳元で聞こえた。聞き間違いだ、なんて思うのにドキドキ早くなっていく心臓の音を誤魔化すみたいに、私はまた瞼を閉じた。






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