『んっ、んぅ…』


「強くされるのが、好きだったよな」


『やぁ…!あっ…ま、きく…』





牧くんが言った瞬間に、私の胸の突起がつねられるように強く摘ままれて、私はビクッと身体を揺らして甘い声を漏らしていく。牧くんの熱くなっていく吐息が、徐々に顔から遠ざかっていくのが聞こえて、牧くんがどこに移動しているのか見えない事で、私は不安なのか期待なのかわからないまま心臓が更にドキドキと早くなる。瞬間に洋服と下着が同時にまくられて、私の上半身に直接空気が触れると同時に、牧くんの唇が私のくびれに当てられた。徐々に胸に上がっていく牧くんの唇が、胸の突起を摘ままんだままの牧くんの指が、私を翻弄していく。『いや』なんて私の言葉なんか聞いてないみたいに、牧くんの唇が私の胸に到達して「胸が揺れるくらいドキドキしてるぞ」なんて言うもんだから、私は恥ずかしくて下唇を噛み締めた。




「ここ、俺にどうして欲しい?」


『や、ッ…!』


「花子、どうして欲しいんだ?」




視界が塞がれていて見えないはずなのに、意地悪そうな牧くんの顔が私の頭に浮かんできて、私は更に強くギュッと目を瞑る。何も言わないままの私に対して、牧くんが小さく笑うと、私のズボンと下着に手をかけたのがわかった。そのままずり下ろされてしまいそうな勢いで掴まれたのに、牧くんはそのまま固まったみたいに動かない。私はわけが分からなくて呼吸を整えるみたいに息をした。不意に聞こえた「花子」っていう牧くんの熱い吐息が私の胸の突起をかすめて、そんな些細な事でも私の身体は熱くなっていくみたいにじわりと何かが滲んでいく。「本当は弄って、欲しいんだろ?」と、艶っぽいような牧くんの声が私の胸の方で聞こえて、牧くんは手にかけていた私のズボンと下着を一気に脱がしていった。洋服が無くなったことであらわになった私の肌に空気が当たるのに、なんだかその空気さえ私を熱くさせていくようで、私の心臓はまた早まっていく。だけどそんなの認めたくなくて、私はまた下唇を小さく噛んだ。「ここも、もうビショビショだ」なんて言って牧くんの指が私の秘部をなぞって、私の耳に水音が届く。塞がれている視界のせいで、余計に他の五感が敏感になっているみたいに、部屋中に水音が響いてるみたいだった。高まっていく私の羞恥心が、牧くんの指で溶かされるみたいに、秘部をなぞっていく牧くんの指がどんどん私を追い詰めていく。優しく触れているだけなのに、大きくなっていく水音を聞きたくなくて、私は首を左右に振りながら『やめて』って牧くんに訴えるのに、「嘘つきだな花子は」なんて言って牧くんの熱い舌が私の胸の突起を這う感触が私の頭を溶かしていった。




『あっ、だ、めぇ…やっ!』


「駄目じゃないだろ」


『あぁ、や…あッ…!』


「素直に気持ちいいって…言ってみろよ」




言いながら牧くんの指が私の膣内に埋まって言って、私はのけぞるみたいに身体を反らせる。牧くんの指が私の良いところを擦り上げていくのと同時に涙で濡れていくネクタイの生地が、余計に私の目に張り付いてくるような気がした。自分でもわかるくらいにヒクついていく膣内が、私の限界を知らせていくみたいで、認めたくない私は、必死に『いや』と抵抗し続ける。執拗に私の良いところを擦り上げていく牧くんの指が、私の胸の突起に這わせていく牧くんの舌が、私を絶頂に追い詰めていくみたいだった。




『やっ、あ、ああ…ッ!』


「中が、ヒクついてきてるな」


『だ、め…もっ…あ、ああ』


「イく?」




言いながら指で私の良いところを擦り上げていく牧くんの質問に私はコクコクと小さくうなずく。あ、もうだめ。なんて思った瞬間に牧くんの指が膣内から抜かれて、私の胸の突起を這っていた牧くんの舌も離れていった。荒くなった息を整えるみたいに呼吸した私の耳元で「最初に言っただろ?イきたいなら…自分からちゃんと、おねだりしろ」なんて吐息まじりに囁いていく。私は牧くんの言葉に顔がカッと熱くなっていくのが分かって、なんだか自分が恥ずかしかった。いや、やめて、なんて自分で言っている癖に、私は絶頂を迎えたい。なんて思ってしまったからだ。それに、牧くんが怖くて仕方ないはずなのに、こんなにも牧くんの指で、舌で、どうしようもなく感じてしまう自分も、なんだか恥ずかしかった。下唇を噛んだ私の唇に、牧くんの柔らかい唇が触れていって、牧くんの舌が私の唇を優しくなぞる。少し鳴った水音が、嫌でも私の耳に響いて「イきたいんだろ?」なんて時たま聞こえる牧くんの言葉に、私は拒否するみたいに首を横に反らした。




「まだ、認めないのか?」


『私は…イき、たく…なんか、ない…』


「そうか…わかった…」





「なら、もっと徹底的にやらないとな」なんて笑みを含んだ様に言った牧くんが、私の膣内に再び指を埋めていって、私の良いところを擦り上げていく。それと同時に秘部の突起に熱くて柔らかい何かが触れて、見えない視界でもそれが牧くんの舌だって事が嫌でもすぐに分かった。そんな強い刺激、今の私に耐えられるわけがなくて、私の中が牧くんの指をギュッと締め付けて行くのが自分でもわかる。「同時にされるのが、好きだったな」なんて言いながら秘部の突起を這う牧くんの舌が、執拗に良いところを擦り上げていく牧くんの指が、私を絶頂に追い詰めていくみたいだった。絶頂を迎えそうな感覚がした私の膣内から、また牧くんの指が引き抜かれて、牧くんの舌も私の秘部の突起から離れていく。名残惜しそうに漏らしてしまった私の『あっ…』なんて言葉を、牧くんが聞き逃すはずもなくて「自分から、ねだるんだ」と牧くん意地悪そうな声が私の下腹部から聞こえた。


『む、り…』


「そうだな。花子はイきたくないんだよな…」



「じゃあ、このままイけなくても文句はないだろ」なんて言いながらまた私の膣内に埋められていく牧くんの指に、私はビクッと腰を揺らす。イきそうなのにイけないこの状況がもどかしいのに、牧くんの指で執拗に擦り上げられていく私の良いところが、嫌でも私を絶頂へ向かわせていって、私の中は絶頂を知らせるみたいに牧くんの指をギュッと締め付けていく。イきそうになったら指をまた引き抜かれて、私は頭がおかしくなってしまいそうだった。だけど自分からおねだりなんてできるわけもなくて、私はそのまま牧くんが送ってくる快感に、耐える様に下唇をギュッと噛んだ。










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