「キスすると中すごいな...花子ってキスも好きなんだ?」
『も、やあ...ッ!あ、ああ』
「キスしながらされるの、気持ちいい?」
『だめ、やぁっ、っ!ん、んぅ!』
私が質問に答えられないのなんか分かってるくせに、仙道は意地悪そうに私に質問を投げかけて、また唇を奪った。快感に耐えられない私に「中、またヒクヒクしてきたよ」なんて仙道が笑って、私の良いところを擦り上げる。またすぐに達しそうな私は、仙道に必死にしがみついて、『もう、だめ』って限界を訴えていく。
「キスしながらイかせてあげる」
呟いた仙道が私の唇を食べるみたいにパクッと口を塞いで、ヌルリと絡んできた舌が私をどんどん溶かしていって、頭が更に真っ白になっていく私は身体をビクビクっと揺らした。私の腰を押さえつけるように、グッとさらに奥まで入ってきた仙道自身の形がわかるくらい、私の中はギュッと締まる。仙道が「キスしながらすると、すごい...気持ちいいね」なんて呟いた声は、もう私には薄っすらしか聞こえないくらい、私は何も考えられなかった。涙で滲んだ視界が、仙道の顔を更にぼやけさせて、仙道の送ってくる快感から逃げられない私に、仙道がフッと笑う声が聞こえる。それからしばらくは、頭が真っ白になる感覚がずっと続いて、仙道が私に腰を打ち付けながら「可愛いよ、花子」なんて言葉とともに私にまた口付けを落としていく、と言うことがずっと続いて、逃げられないことを観念した私は、時間の感覚なんかもうなくなるくらいに、快感に溺れていった。
『あんった...本当に馬鹿じゃないの』
「あはは、ごめんごめん」
しばらくして意識を失っていた私を仙道が起こして、私はむくりと起き上がろうとする。だけど、たたない腰に気づくと、ガクッと頭を下げた。腰が抜けるってこう言うことか、人生で初めて体感した。なんて思ったのも束の間で、私の横に寝転びながらニコニコしている仙道に私は『もー馬鹿』と言ってはぁっとため息を吐く。
「田中、本当に可愛いからさ」
『仙道とはもうしないって、言ったのに...』
「キスしながらのセックスはどうだった?」
『そりゃ、すごかったけど...』
私が答えると、仙道はそうだろうそうだろう。なんてアホみたいに首をコクリと縦に振って、私の唇をまた奪おうとした。私は驚いて仙道の口に手を当てると『1回って言ったでしょ』なんて言って眉を寄せる。そんな私の手首を掴んで、仙道が「俺は田中とキス、もっとしたいけどな」なんて歯の浮くような台詞を吐いて、私はまた眉を寄せた。
キスしたがりの
絶倫体力おばけ
(本当...ドキドキして馬鹿みたい)
『私はもうしたくない...』
「俺のこと、好きになった?」
『ならないよ、ばか。私は他の子と違ってキスしながらセックスしても仙道のこと好きにならないの。残念でしたー』
「俺のことちょっと気になってるでしょ」
『どんだけ自分に自信あんのよ...ムカつく』
「あはは、またしようよ」
『しないってば!それよりもう放課後になっちゃったじゃない...部活行くんでしょ?』
「ううん。田中動けなそうだから、おんぶして送ってくよ」
『1人で帰れるわよ!この女ったらし!』
「あはは、それは褒め言葉として受け取っとくけど、ちゃんと送ってくよ」
(褒めてないわよ、ばーか)