「花子さ」
『んっ、ん？』
「もしかして、イッたことないの？」
聞かれた言葉に、この感覚がイクってことなんだって私は理解して、初めてイッた。って思った。私はコクリと頷くと、仙道の笑った声が聞こえて私の羞恥心は余計に高まっていく。そんな私の気持ちとは裏腹に「そっか、俺が初めてなんだ」って仙道は満足そうに言ったように聞こえて、私は顔を覆う手に更に力を込める。(恥ずかしい、消えたい)
「嬉しいよ、花子の初めてがもらえて」
『ばかっ、！』
「顔、見せて」
そう言った仙道が私の顔から手を剥がして、私はまた目が眩むみたいな感覚と、秘部に入ってきた指が振動した事で仙道の顔がよく見えなくなっていく。膣内で動く指が何かを探すみたいに蠢いて、私は全部が気持ちいいみたいに甘い声を漏らしてジワリと滲んだ視界で仙道を見つめた。
『あっ、や、だぁ...あ、ああ』
「やらしい顔しちゃって...お、ここ？」
『あっ、やっ！あ、ああ！あっ！！』
仙道の指が私の膣内のある一点を捉えて、私はまた頭がおかしくなりそうな感覚に陥った。ううん、さっきよりももっと、おかしくなるみたいな感覚。仙道の指は私がおかしくなるのなんかお構いなしに、そこの一点を狙って擦り続ける。止め処ない甘ったるい自分の声と、目尻から流れ落ちる生理的な涙が、知らない私を呼び起こすみたいに上り詰めていく。
『いやぁっ、あ、ああっ、も、やぁっ！』
「中、またヒクヒクしてるよ、花子」
「またイく？」って声とともに私は達して、だけどそんなのお構いなしに動く仙道の指が、次第に激しくなって、パチュパチュッて聞いたことのない水音が下腹部で弾けて私の太ももに水が飛び散るみたいな感覚に私はまた仰け反った。「あー、凄い...こんなに出しちゃって...」なんて仙道の声がして、出てる？おしっこ出た？なんてボーッとしている私の秘部から抜かれた仙道の指が、私の視界に入ってくる。
「花子の潮だよ、これ」
『...し、お？』
「俺の手こんなに濡らして、どーすんの？」
仙道に言われた言葉に、どーするか考えてみたけど、ボーッとする頭では何も考えられなくて、私は小さく『ごめんなさい』って呟いてギュッと目を瞑ると、仙道はあははって笑って「嘘だよ」なんて私の頭をポンポンと撫でた。