『それでは!流川楓さん!あなたを相手に選んだメリットを教えてください!』

「...ない」

『ない!?!?ない訳ないですよね!?』

「ない」

『い、色々ありますよね!?優しいとか、人のことよく見てて尽くしタイプとか、意外と甘えてくるとか、それからエッチがすごい上手...もがっ!』

「...言うな」

『!!』

「恥ずかしいだろうが...どあほうめ」

『ッ!こう言う可愛いところも見れちゃうメリットありますよね!』

「はぁ...」

『そう言って楓はため息をつきながらヤレヤレと言った表情で頭を左右に軽く振った...なんてナレーションしてみちゃったりして、あはは』

「...」

『だって楓ってあんまり喋らないし、会話形式だとナレーションがないと絶対に間が持たないっていうか...』

「...」

『ほら!そう言うところ!』

「ナレーション...」

『ん?』

「そのまま...続けとけよ」

『なんで?え?う、わぁ...!』

「...花子」

『ちょ、楓さん!?ちょっ...まっ!』

「花子...」

『ん、んぅ...んん』

「...」

『っ、急だよ...もう!』

「...」

『どこ触っ...や、ぁっ』

「エロ...」

『ぁっ、ああ...もっ、ばかあ』

「ナレーション...しねーの?」

「あっ、あ!何、言って...ッ!」

「俺にどこ擦られてるとか」

「あっ、指挿れ...ちゃっ、あああ!」

「中のココ触られると花子がどーなるとか」

『や、まっ...あっ、あああ!』

「言わねーの?」

『ああ、も、だめぇ...イッ、ちゃッ!!!』

「...あれ?」

『あっ、やぁ、いま...だめぇっ!』

「ん?」

『や、止めて、指ぃ、ああ!』

「ナレーションなかったから、よくわかんねぇ」

『あっ、やあ!!うそ、つきぃ、あああ!』

「どこが良いとか、わからん」

『やぁぁっ、ソコ、ばっか...ぁっ』

「どこ」

『も、やめ...あっ!』

「やめて欲しくなさそう」

『あっ、また、あ、ああ」

「また、何?」

『イッちゃ、あっ、だめぇ、あああ!』

「...」

『ッ!や、めてぇっ...あ、ああ!』

「よくわかんねーから...」

『あ、だめぇ、やぁ!ああッ!』

「もっかい」








(2020/08/20)


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