『それでは、宗一郎くんのプレゼンを聞きたいと思います!』

「あれ?今日は花子が聞いてくれるんだ?』

『うん?そうだけど?』

「花子なら別に聞かなくてもわかるんじゃない?」

『わかんないから教えて欲しいの!』

「へー...わかんないんだ?なら教えてあげようか?」

『ちょ、ストップ!ストップ!プレゼンしてよ!?』

「はいはい」

『気を取り直して、プレゼンの準備はいいですか?』

「うん。準備してきたよ」

『えー!?何この資料!?』

「PowerPointで作ってきた」

『作ってきた!?準備万端ですね!?』

「はは、急に敬語なんだ?新鮮でいいね」

『一応進行役ですからね』

「ちゃんとできるの?」

『もー!そう言うのいいから!それでは宗一郎くんを相手に選ぶとどんなメリットがありますか?』

「俺を相手に選ぶメリットはたくさんあるけど、やっぱり裏表があるってことだよね」

『ほー!裏表ですか?詳しくお願いします!』

「優しい俺と意地悪な俺の両方が見れるよ。例えば...優しいのが良ければずっと優しくしてあげるし、意地悪な俺が良ければ...勿論花子が望んでるような意地悪なこともしてあげるよ」

『い、意地悪ですか...そうですか』

「うん、たくさんしてあげるよ。こういう事とか、さ」

『ちょ、だめ...進行役って言ったでしょ!』

「はいはい」

『それより作ってきた資料はどんな内容なんですか?』

「見ていいよ」

『それじゃあ1ページめくりまーす!』

「あれ、顔赤くない?」

『そ、宗一郎くん、これって...』

「うん、花子との夜の営みを資料にして優しい俺と意地悪な俺を分析してみた。どっちの方が花子が感じてるのかなって」

『も、も、もう!?なに考えてるの!?』

「花子の事考えてるんだよ?」

『そうじゃなくて!!』

「どっちかって言ったらさ、意地悪な方が好きだよね?」

『ち、近寄らないでください!まだ進行役です!』

「ふーん、いいよ。近寄らなくても出来るから」

『出来る?何が出来るんですか?』

「想像してよ」

『何をですか?』

「俺が花子にキスする時どういう風にするか」

『え...急に何言ってるんですか!?』

「花子の首元にどうやって吸い付くのか」

『そ、宗一郎くん?』

「いつも俺は舌と指で花子の乳首をどうやって弄るの?」

『あ、あの...』

「俺はいつも花子の中をどうやって掻き回してる?」

『もうやめてー!!』

「今濡れてるよね?」

『濡れてません!』

「そう?じゃあ見せられるよね?」

『見せません!』

「見せてよ、俺は触らないから」

『嫌...です...』

「はやく」

『や、だ...』

「じゃあ俺が確認していい?」

『だめです』

「なんで?濡れてないんだよね?」

『濡れて...ないけど...や、ちょ!だめぇっ!』

「あーあ、簡単に飲み込んじゃって...嘘つき」

『あっ、待って...やぁ』

「待てないのは花子でしょ?俺の指こんなに締め付けて...」

『やぁっ!あ、ああ!』

「ここ、好きだよね」

『だめ、も...あぅっ!ああ、あ...』

「イク?」

『や、だ...あっ、あああ!』

「簡単にイっちゃうくせに、俺相手のメリット言わせるとか...お仕置きだよ花子」

『やっ、ごめ...なさ...あんっ』

「だめ。許さない」





(2020/08/14)


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