▼あとがき

あとがき(蛇足注意)







こんにちは、管理人の巡です
まず御礼から…
三成中篇連載「Re:」をここまで読んで頂き誠にありがとうございます

当初は早く終わらせる予定が連載開始から早一ヶ月…!
更新を楽しみにして下さっていた方にはお待たせしてしまって大変申し訳なかったです
何だかこんな事を前の三成中篇でも言った気がします…そろそろ学習しろって話ですね、精進致します


そしてこの「Re:」についてですが
輪廻転生ものというだけあって、苦手な方もいらっしゃるので読者様が限定されるのは重々承知でしたがどうしても書きたかったネタなのです
私自身、仏教や輪廻転生について深い知識がある訳でなく、死後のやりとりや生まれながらに前世の罪を背負うという事をネタにするのは少しためらわれたのですが
BSR3の狂気に冒された三成を、三成自身が悔い改めていくという話がどうしても書きたかったのです
武将として、家康を討とうとした事に対する悔いではなくて、一人の人間或いは男として妻を大切に出来なかったことを心のどこかで悔やみ続ける三成を書いたらどうなるだろう…と思ったのです

私の駄文では分かり難かったと思いますが、最初の頃の三成は「やり直す」ということを念頭に置いています
ですが話の流れの中で「やり直す」ではなく「ここから始める」という考えに変わっています
「どっちも一緒じゃないか」と言われそうですが、「やり直す」ではスタート地点が同じですよね?
「ここから始める」というのはまた違うスタート地点に立つということです

…わかり難いですね
申し訳ないです
でも、少しでもこの変化を分かって頂けると幸いです


あと、話の中で重要なポジションを担ったあの御方…半兵衛様についてですが
ヒロインのお店に行った時の会話から「もしかして半兵衛も前世の記憶があるんじゃなかろうか」と思えるように、わざとそう書いてます
そもそも半兵衛様があそこまでヒロインに肩入れするのも何だかおかしな話ですが
前世で三成にヒロインを娶らせたのは半兵衛様ですしね
まぁその辺(半兵衛は前世の記憶があるのか否か)は読者様のご判断にお任せいたします
個人的には記憶を持っていなくてもそれはそれで面白いと思いますが、あの半兵衛様ですから…記憶があった方が自然かなぁとは思います


ともあれ、私が書きたかったのは戦国の時代では大事に出来なかったものを現世で大切にしていこうという流れです
この辺り「行き場」にも似ています
戦国の世ですから、恋愛沙汰に現を抜かせなくても、それで女性を苦しめても、それは誰の罪でもないと思うのです
でも三成は、自分に厳しいのでそれを罪と自覚させて敢えて背負わせました
そして最後の大胆極まりない積極的な三成は彼なりにその罪から「吹 っ 切 れ た」感じでああなっちゃいました
あの二人なら今度こそ幸せな結婚生活を送ってくれると確信しています

そんなこんなで色々複雑だったこの連載…思考が過去と現在を行き来する三成視点は読みにくかったかと思います、すみません
そんな中ここまでお付き合い頂いた読者様には本当に感謝の言葉が尽きません


本当にありがとうございました!
そしてこれからもpython、管理人巡をどうかよろしくお願い致します









2010.11.22
管理人:巡