ロリコンって一体いくつからがロリコンなんだろうか 果たして俺はロリコンなんだろうか いや、断じて違う 俺はロリコンなんかじゃない、別にそこら辺にいる女子高生を見ても何とも思わねぇし、それ以下の年齢なんて子供にしか見えないし、全然萌えたりもしない(そもそも萌えって何なんだ萌えって) ただ今現在付き合っている彼女が偶々女子高生なだけで、別に俺は彼女が女子高生だから付き合っている訳じゃない むしろ早くその「女子高生」というしがらみから解放されて、未だにたまに感じる罪悪感というか何と言うか背徳心みたいなものが無くなればいいと思っている(というかそもそも彼女も18歳なんだから背徳心なんて感じなくていいはずなんだが) だから、この状況は、何かが違うんだ 「京平さん?どうかしたんですか?」 「どうしたもこうしたも…お前がどうしたんだ」 「どうしたって…この制服ですか? 絵理華ちゃんが着せてくれたんです、私に似合いそうだからって」 「狩沢…」 俺の彼女であるなまえは、狩沢の従姉妹で、来良学園に通う高校三年生だ 付き合い始めるまでにはそれこそ色々あったが、何よりなまえと仲のいい狩沢の後押しがあって、めでたく俺たちは付き合う事になったんだが 問題は、狩沢達が俺たちのことをおもしろがっている節があるところだ なまえは狩沢とかなり仲が良い 狩沢や遊馬崎みたいなオタクではないが、なまえもよくあいつらと行動を共にしている様で、その時に何やら色々聞き出されたりしているらしい まぁ俺はアイツらのお陰でこいつとで出会った訳だが… それとこれとは別の問題だ 俺は目の前で、少し浮世離れした派手さのある「セーラー服」を纏った彼女を見て再度頭を抱えた 「似合いませんか?」 「いや、似合ってるが…」 不思議そうに首を傾けるなまえの可愛らしい仕草さえ今は俺を悩ませる種でしかない 恐らくこの制服は何かアニメか漫画の世界の制服だろう 用意したのは遊馬崎か? そんなことより、今この状況を俺はどうすればいい? 制服姿ってだけなら何の問題もない 来良の制服はあまり派手ではないし、ありふれた地味な制服だ だが、今目の前に居る彼女の纏っているセーラー服は明らかにこの池袋の街でも浮いている 実際さっきからかなりの視線を感じる だが一番問題なのはそんな外的要素ではなくて、俺の内的問題だったりするんだが 「…とりあえず、今日は俺の家で飯食うぞ」 「え?いいんですか?」 「あぁ、むしろ頼むからそうしてくれ 何でもお前の好きなもの作ってやるよ」 まだ少し不思議そうな顔をしつつも、嬉しそうに俺の腕に飛びつくなまえに苦笑が漏れる あぁ、周りの視線が痛い まぁ側からみりゃ年の離れた彼女をコスプレさせて歩いてる痛い男に見えてるんだろうが… 今は俺がどう思われていようといっそどうでもいい 今俺のやるべき事は、厭らしい目でなまえを見ている連中から一刻も早くこいつを遠ざけることと、危うくいつもとちがったセーラー服姿の彼女に一瞬でも「萌え」てしまいそうになった自分を落ち着かせることだろう 「ねぇ京平さん、」 「ん?」 「今日は私が京平さんにご飯作ります! 丁度今日調理実習だったんで、エプロンもあるんですよ!ほら!」 そう言ってなまえが手提げ袋から覗かせたのは赤と白のチェック地に、ポケットや裾の部分にレースがついたそれはそれは可愛らしいエプロンで… 「…こりゃ今日は腹いっぱいになりそうだな」 「へ?何か言いましたか?」 「いや、何でもねぇ」 セーラー服にエプロン姿の彼女の姿を思い浮かべて、もうロリコンでも変態でも何と言われても文句言えねぇかもしれねぇなと思った (お前、袋ん中、エプロンとそれ…) (あ、猫耳です これも絵理華ちゃんに貰ったんですよーつけてみましょうか?) やめてくれ。 それは反則だ 「お腹いっぱい」はもちろんアダルトな意味で^^ |