▼あとがき

こんにちは、python管理人の巡で御座います。
この度は短編シリーズ涙、三成編「涙色」に最後までお付き合い下さいまして有り難う御座います。

えっと…まずはこんなどうしようもない救いの無い終わり方の話で申し訳御座いませんと謝罪させて頂いた上で、言い訳を述べさせていただきます。
予告通り最後まで何の救いも無いただ悲しいだけのお話になりました。
私としましては「行き場」と似ているけれど少し違った悲恋ものが書きたかったのです。
「行き場」を読んでくださった方は恐らく「似てるなぁ」と思われたのではないでしょうか?
その理由を正直に申しますと、こちらは「行き場」のプロットボツ案を修正したものだからです。

「行き場」では「三成は自分の気持ちを認められない」という部分を悲劇的にしましたが、「涙色」では「解っているけれど、上手くいかない」といったところです。
ヒロインとの気持ちの繋がりは感じているけれど、それ以上どうしていいものか解らない、このままでは駄目だと解っているけれどどうしようもない。
ヒロイン的には生い立ちの関係上、若干諦めが強いです。
「三成の事は好きだけど、このままでは駄目。でも自分ではどうしようもないから、いっそ自分はもういいから三成だけでも普通に生きて欲しい」というところです。
短編の為その辺りの心理描写がかなり抜けているかもしれませんが(1話の後に流れ出裏を入れようかとも思ったのですが、続き物で年齢制限をかけるのは少し躊躇われたので)なんとなーくでも察して頂けましたら幸いで御座います。

最後の瞬間、ヒロインが三成に「ありがとう」と言ったのはどういう意味なのか。
三成が駆けつけたことを何となく察しての言葉なのか、唯一女として生かせてくれてありがとうという意味なのか、それとも他に何か理由があるのかは読者様のご想像にお任せ致します(いつもこれですが^^;)
因みにこの夢を書く時私はアジカンの自閉探索を勝手にイメソンにしてました。

「涙色」とは本当は「涙の色」で、酷い悲しみや憤りの時に流すという血のような涙の色の事を言います。
また別に涙を流して泣くも示すそうです。


ここまで書きましたが、拍手やアンケで「涙色」のヒロインをどうにかしてあげてほしいとお言葉を複数頂いたので…本編はあれで終わりですが、どうしてもハッピーエンドにして欲しいという方の為に、転生現代パロではありますがおまけを書きました。
ごく短いSS転生現代パロで、ヒロイン視点の甘(?)ちょっと大人め風味です。
それでもよろしければ一番下の「色道」よりどうぞ。


最後になりましたが、ここまでお付き合い下さり本当にありがとうございます。
どうかこれからもpythonをよろしくお願い致します。


2011.03.14
管理人:巡





色道