04
※多少ハ●ポタ最終章のネタバレ有り。ここを飛ばして読んでも大丈夫です。
「す、すね●ぷ……!」
「凄かったね、3D〜」
「ねみぃわ」
「いつまで泣いてんのよ、晋太」
「ハラハラしたけど、泣ける?」
――……ブールメから出て、西区に来た一行……。映画館に入り、見出したのは……最新作のハ●ポタ……。
体調最悪の俺は、寝ないよう必死に見た……。
ハ●ポタなんて賢者の●から見てないんだぞ!? なのに、いきなり16、17のハ●ーが出てきてあの妖精は死んでるし、銀行に忍び込むわ、竜操る、あの一個下の子と恋仲、ヴォ●デモートたちと対決する、ていうかダ●ブ●ドアとんだ悪役だな!? ハ●ー利用するし、ス●イプに「わしに何をくれる?」って……ス●イプスぅぅうう!! 死んだし……ス●イプ滅茶苦茶いい人じゃないか!
寝ないよう必死に見てたら映画に没頭していた……。家帰ったら、姉さんにハ●ポタのDVD借りてきてくれ、と頼もう……。初めから見たくなった……ハ●ー幸せに……。
「正紀、ちょっと」
「ん……」
ハ●ポタのことを考えていると、小田に腕を引っ張られた。
「どうし」
「わたし正紀とちょっとトイレ行ってくるから。ご飯先に食べてて」
「あいよー」
有無を言わせず、みんなと逆の方向に引っ張られる。
「ちょ、」
「黙って」
おお……凄い剣幕だな……。
何かしたか? と思いながら、そのまま引っ張られる。
……翔の射抜くような視線に気付きながら。
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