坂城くんと秋穂ちゃん | ナノ




  07



つかれた、とそのとき思った。何もかも。


人と付き合うのも、向き合うのも疲れた。


――……一度失敗しているのに、どうしてまた求めた?


『―――――…………!!』


一人が嫌だから、人を求めた。


寂しいから、誰か隣に居て欲しかった。


寂しさを埋めてくれるなら、うるさい奴でも、好みじゃない奴でも、誰でも良かったんだと、気づいた。


本当、ダメな自分。


もう、あの時から求めないと決めたのに。


心の弱い自分。


そんな自分に苛立つ。


小田との最後の会話――……。





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