坂城くんと秋穂ちゃん | ナノ




  05



『 宛先:澤北秋穂
  件名:Re:お誘い^^*

別にこの前のことは気にしなくて良い。

ただ、甘いものは好きなので行きたいと思う。

時間、場所は俺が決めても良いか?

坂城』



……どうにもメールは慣れない。素っ気なさ過ぎる、と分かっていても顔文字や絵文字は使っても気持ち悪く感じるし、これ以上どう書いたら良いか分からない……。


秋穂はそんなのは気にしないようで、何も言わず返してくるのでありがたい。


……クラスメイトにメールをした時、文面が素っ気なさ過ぎて「怒ってるのか……?」と言われたことがある……。いや、怒ってはないぞ? いつも通りだったんだが……。


早くもメールの返信が来た。

『 宛先:坂城正紀
  件名:Re:Re:お誘い^^*

ヤー!(*´∀`*)

良いですよ^^

出来れば駅が待ち合わせ場所だと助かります……!

秋穂』



相変わらずテンションの高いメールだ……。


そろそろ、夜も遅いしさっさっと決めることにする。


『分かった。待ち合わせ時間は10:30で場所は駅。明後日で良いな?』


一方的だが、電車の来る時間も考えたつもりだし、明後日は日曜日。俺の部活が休みなので、都合を合わせて貰わなければ困る。


すぐに返信は来て、『了解です。おやすみなさい』と来た。


それに返信はせず―――……おやすみ、というのは大抵メールの区切りになるものだ……携帯を閉じて、ベットに横になった。









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