坂城くんと秋穂ちゃん | ナノ




  01



 ふぅ、と一息をついて俺――……坂城正紀は、本を読み終えた。



現在、13時30分。


待ち人はまだ来ない――……。



「もう二時間半だぞ……アイツめ……」















俺は誰をどこで待っているのか、そもそもなぜ待っているのか、それは三日前の夜まで遡る――……。











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