坂城くんと秋穂ちゃん | ナノ




  05




椎名は最初からやる気がなかったようで、審判に回った。人数が11人と少し合わなかったが、生徒会+秋穂ならパワーバランス的にも丁度良いだろうということになった。


中学生組はその場で自己紹介をさせられ、秋穂は普通に馴染んでいた。


――……そして、チーム分けがあり、最初の場面に戻る。


雪合戦のルールはシンプル。


一人一人雪玉を当てて当たった方は死んだフリ。どちらかのチームが生き残るまでやる。


結論から言おう。


――このメンバーで雪合戦なんて無理だ。



怒号と叫びとドガンバカンというおかしな音が聞こえる。



「大体もう彼氏面してんじゃないわよ!! アンタなんて(ピー)以下なんだから!」
「同情の余地なんてねえ……あやめ殺っちまえ!」
「ちょ、ま、それぶちこまれたら死ぬううううううう!!!!」
「二人とも止めてよおおおおお!!」
「鮎川あああああ!!」ダッ
「篠塚あああああ!!」ダッ
「二人とも止めなさい!」
「……なんなんですか。どうしてさっきの判定OKじゃないんですか」イラッ
「は? 身内だからって言いたいこと言わないでくれない? アレはどうみても当たってなかったって」イラッ



THE・カオス。



大体、雪白はこれを狙っていたらしい。鮎川先輩と篠塚先輩が喧嘩し始めたのに便乗し、朝義を亡きものにしようと画策していたみたいだ。

どこからか出して来たバズーカ―的なもので朝義を狙い撃ちしている。神人もテンションが上がって、便乗してるし槻川は止めるのに必死だ。平野と椎名は口喧嘩し始める(聞いたところによると二人はいとこ)、藤野先輩は早々に戦線を離脱し、氷像を作り始めた。




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