坂城くんと秋穂ちゃん | ナノ




  08



〜♪♪〜〜♪〜


携帯電話の音が鳴った


どうやら秋穂の携帯のようだ


「すいません…もしもし、」


出るのか!!


普通ここは出ないで切るべき所だろ……今更何を言ってもこいつには通用しないか


「すいません!!ごめんなさいーーー!!」


なんだか必死に謝っている秋穂


「オレンジジュースにクッキーで許してください!!!!…許してくれるの??マジ??菫好きだー!!はい、調子乗りましたすいません」


菫……進入の主犯者だな


秋穂が何をしたかは知らないがオレンジジュースとクッキーで許すって軽いな


「菫がここに迎えにきてくれるみたいなんでそうしたらここに侵入した事話してくれると思います」


あと、侵入したことを認めたな


「つかぬ事を聞きますが…」
「何だ??」


でもなーと遠慮がちに秋穂は俯いた


今までこんなに常識外れな言動行動をしておいていきなり黙るとは…


「坂城さん!!」
「な、なんだ」


威勢よく顔をあげたものだから驚いた


「トイレに何処ですか??」


ガクッ


「そんな事を重々しく言うな!!」
「だって菫と飛羽『男の人にトイレ行きたいとか言うのは恥ずかしい事だからね』って躾されてるんです…」


躾…その2人にお前は何をされてるんだ


「ここからだと…説明するのが大変だから近くまで案内してやろう」


そう言い、席を立つ。秋穂も「ありがとうございます!」と言いながら席を立った。




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