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愛すべき小ネタ達っ!




1、エイプリルフールネタ 聖梓


梓は含み笑いして、

「ひーちゃん、別れよっか。」



聖は空気が凍りついたと思った。

「いやさ、やっぱし女の子とかの方が楽しいっつうかさ、可愛い方が良いっつうかさ………」

「分かった。」

そう言って、部屋の扉に向かって大股で歩いていく。

「うぇ、早っ……ざーんねんでした。今日は何の日〜…って待って、ひーちゃん、」

「うるさい」

「え、ちょっと、何?怒ってる?」

「うるせぇっ!」

「待って、て、ばっ!!」

梓は聖の腕を掴んだ。

「離せ……っ」

そこでふと、梓は気づいた。

「ひーちゃん、泣いてる?」

「……っないてな……」

聖は首を振るが、その頬には大粒の雫が光っている。

「っごめん、今日エイプリルフールだから、嘘だよ、」

「っふ…え…っ……」

梓は聖を抱きしめた。

「ごめんね、好きだよ、聖。」

「笑えね……んだ、よ、お前の冗談は……」

梓は聖の髪に口づけ、首筋に顔を埋めた。良い匂いがする。


………愛されてるねぇ、俺。


うひひ。





2、エイプリルフールネタ 瑞穂と菊次


菊次「先輩ー先輩ー」

瑞穂「…………何?」

菊次「大好きです。」

瑞穂「俺もだ。」

菊次「(あれ、想像してない展開!?デレた!)えー、嘘だー」

瑞穂「嘘だよ。」

菊次「………………。」

瑞穂「……………………。」





3、エイプリルフールネタ 瑞穂と双葉


「葉川、俺お前の事好きみたいなんやけど、」

葉川にそう言うと、目を見開いて食べかけのおにぎりをボタッと落とした。


え、反応し過ぎとちゃう?

菊次君的な返し想像してたんだけど……

あ、マジかと思たんか。


「う、うっそー☆ビックリしたやろ?今日エイプリルフールやねん!」

「あ、あぁ。そっか、そっか。」

葉川はブンブンと音がしそうなほど頷いた。あまりにも必死で、俺は内心爆笑していた。
こうも見事に引っかかってくれると、楽しくてしかたない。

俺は笑って言う。

「なんや、期待したん?」

葉川はおにぎりを拾い上げると、寂しそうな目を俺に向けて、ジッと俺を見る。

いや、何?なになに?

そうしてから、恥ずかしそうに視線をついと逸らし、頷く。

赤面するのはこっちの番だった。

「でっ!?はっ!?えぇっ!?マジか!マジなのか!?」

手をバタバタと振って、我ながら情けないと思ったが、止まらない。

「いや、あの、ずっと友達だと思ってたから、急にそんなんなったらちょっと、距離感わかんない、いや、待て、もしかして、前前からそう思って……!?」

「水無月、」

「いやいや、嫌じゃないよ、大丈夫、頑張る。女の子大好きだけど多分、頑張れば…」

「……水無月ッ!!」

「はひっ!!」

声が裏返った。

目の前には、スッゴく憎たらしい顔をした葉川。

「嘘っつうのはな、こうやってつくんだよ。」

一瞬何を言われたかわかんなかった。

「〜〜〜〜〜〜っ!!」

気づいた。恥ずかしい。死にたい。コイツの手の平で転がされてたのか、俺は。

ケラケラと笑って、お茶を口に含む葉川に殺意が湧くが、どう足掻いても葉川には負けるのは分かっていた。

「演技上手いな。……ホントに俺ん事好きなんかと思たわ。」

「………二回も同じような嘘つかれたらな。意地悪したくなるもんだろ。」

「っち、なんで俺にすんねん。」

「舌打ちすんな、騙そうとしたお前が悪い。」

「ムカつく。さっきのは本当可愛かったんに。」

俺はうめき声をあげた。葉川が俺の腹に蹴りを入れたからだ。

「ほざくな負け犬。」

その頬がちょっと赤く染まってるのを見て、俺の溜飲が下がったから、まぁ良いことにする。




4、エイプリルフールネタ 菊次と双葉と瑞穂

双葉「菊次君めっちゃ好き〜」

瑞穂(まだやってんのか、こりねぇな。)

菊次「僕も双葉先輩大好きです。」

瑞穂「!!?」

双葉「え、よっしゃ、相思相愛やん!」

菊次「どっかの小さい先輩にはフラれちゃいましたからね。」

カチン

瑞穂「……よそでやってくんねぇか?うぜぇんだけど。」

双葉「うん、じゃあ菊次、どっか行かへん?デートしよや。」

菊次「良いですよ。」

双葉「わーい!行き先どうしよか。」

菊次「任せます………瑞穂先輩、なんで立ってるんですか?」

双葉「デートや言うたやん。ついてくんなや。」

瑞穂「う、え、………」

菊次「じゃあ、先輩、お先に失礼します。(ニヤニヤ)」

双葉「じゃあな~ヾ(○゚▽゚○)」

瑞穂「……ん…………」

双葉「おいおいひっつくなよ、恥ずかしいな。」

菊次「いいじゃないですか。恋人なんだし。」


……バタン(戸の閉まる音)


瑞穂「……………………。」

瑞穂「……………………。」

瑞穂「……………………。」

瑞穂「……………(´・ω・`)」












菊次「ホント瑞穂先輩チョー可愛いーwww」

双葉「寂しいんや!あれ寂しいんやなwww」

菊次「しょ、ションボリしてる!寂しいよね、一人ぼっちだもんねwww」

双葉「うさぎかっ!」

菊次「ちょwwwやめwww」

双葉「チワワかっ!」

菊次「死ぬー!笑い死にしますよー先輩やめてーwww」

双葉「いやー、すっきりしたなぁ

菊次「先輩悪魔ですね〜、僕そんなん思いつかないですよ。」

双葉「何言ってんねん、菊次君の演技あってこそや。」

菊次「うひひっ」

双葉「んじゃ、いい加減可哀相やから、行きますか。」

菊次「ですね〜」


ガチャ。


『ハッピーエイプリルフール!!』









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